日韓関係を良くするためには…
K‐POPや韓国ドラマは大人気なのになぜ外交面ではうまくいかないのか?8月13日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、「日韓の未来図 文化への熱狂と外交の溝」という本の著者で静岡県立大学教授の小針進に日韓関係について聞いた。
小針「今、大学の教員なので若い人と結構付き合いがあるんですね。そうするとBTSだとかK‐POPだとか韓国ドラマはよく見て、文化としては楽しんではいるんだけど、モヤモヤした感情を持っている人が多いんです。その理由は、今はそうでもないんだけれども外交対立がひどかった2019~20年くらいに例えばお父さんがあまりいい顔をしないとかですね、自分が楽しんでいることに関して嬉しく思ってくれないだとか、あるいは他の人に何か言われたりしたことがあったようです。一方、韓国でも日本のアニメは凄く見られているんですが、『鬼滅の刃』っていう映画があった時、耳飾りが旭日旗に似ているからといって他の模様に変えるという論争が起こったりしたんです。物凄くお互いが接触してるんだけど、文化は文化として純粋に楽しんでいないのは何故かなって考えると、政治外交関係がうまくいってないから文化を楽しめないんじゃないかなと思うんです。文化とか人的交流が先にあれば結果的に良い影響を及ぼして日韓関係も変わるんじゃないかなっていう見方もあるんだけど、むしろ、そうじゃなくて政治外交関係を先に改善しないと色んな意味で文化交流が純粋に楽しめなかったり、色んなしわ寄せがあるんだなと思っています」