触れて「見る」を体験 荏田高でギャラリートーク
県立荏田高校(宮島和彦校長)は12月13日、鶴見大学文学部の元木章博教授を招き、図書館でギャラリートークを開催した。
ギャラリートークは、同校学校司書の大西晶子さんが元木教授に依頼して実現。元木教授は、障害のある人が情報を入手するために必要なサポートを提供する「情報保障」を専門にしており、生徒たちが「視覚障害者に対する理解増進や進路選択の幅を広げるきっかけになれば」(大西さん)との思いから行われた。
内容は生徒たちが興味を持ちやすいようにと五輪が開催されたパリを舞台に、「さわってパリ〜3D模型でパリ観光〜」と題し、関連書籍や元木教授が自作した凱旋門、エッフェル塔などの3D模型を展示。図書委員など約30人が聴講した。
元木教授は「視覚情報は意外といい加減」「晴眼者が写真や動画で得られる情報を、3D模型を使うことで視覚障害者も得られる」などわかりやすく紹介した。