住んでいると気が付かない、東京のここがいい!
●7月17日は「東京の日」
1868年(慶応4年)7月17日、明治天皇の詔勅により「江戸」が「東京(とうけい)」に改称されました。
「西の京」の京都に対して「東の京」で東京。
「京」とは天皇の宮殿がある土地のことをいい、奈良県の平城京、京都府の長岡京、平安京などが、それです。
やがて、明治になり天皇が江戸城に入ったため、そこが宮殿になり江戸が「京」になったのです。
以後、「東京府」、「東京市」と呼称が変わり「東京都」となったのは、太平洋戦争中の1943年(昭和18年)のことでした。
教育面の選択肢の多さで群を抜く東京
日本の首都を置く東京は、いわば日本の中心地。花の都。そう呼ばれるように、華やかな東京に憧れて上京する人がたくさんいます。
でも、東京の人間は冷たい、東京は緑がない、東京は危険がいっぱいと、東京を離れる人もたくさんいるのも事実。
よい思い出ばかりではない人も多いかもしれませんが、東京を離れてみたからこそよい所も見えてくる。
住んでいると気が付かない、そんな東京のいいところとは?口コミサイト『ウィメンズパーク』のママたちが教えてくれます。投稿を見ていきましょう!
「夫の転勤で、4年ぶりに地方に戻り、改めて気づきました。東京暮らしがとても楽しかったんだなぁと。教育面でも水準が高く、レジャー面でも様々な選択肢があって知的好奇心を刺激してくれていました」
「群を抜いて教育面が充実していますよね。実際、田舎への転勤について行くも、お子さんがある程度の年齢になったら母子で東京に戻られる方多いです。何を求めるかで最高に住み良い土地なのかもしれませんね」
「首都圏の選択肢の多さには感動でした。習い事もいろいろあるし。息子が発達に凹凸があるので、通える範囲に息子にあった高校があり本当によかった。地方では意にそぐわぬ選択をし、息子も親も辛かったかも」
「都心に育つアドバンテージはあると思います。自分の出身地好きだけれど、子どもがもっと都会でもまれて成長したらどうだったのかなと思うことがあります」
確かに、東京の学校や塾、習い事など選択肢の多さは、教育という面で恵まれているようです。
音楽関係など、専門的な指導が必要な習い事では特に、新幹線に乗って月に1回上京して一流の先生に習いに行っているというコメントも。
でも…、
「選択肢があるからよいと言えるのはお金があるからです。選ぶこともできず、同級生が追い抜いていく状況を仕方ないと思っても心中穏やかではないですよ」
「 田舎のよさって選択肢が少ないことだなって思いました。習い事も学校も選択肢が多すぎると大変。わが子にスケートやハープ習いたいとか言われたら困るもん」
東京は、選べるけれど、選び取るにはお金もかかるのも事実。
選択肢があり過ぎない方が精神的ストレスは少ないかもしれません。
ストレスといえば、人間関係も…。
「東京は一人一人が自由で好きなことをしても目立ちません。地元の田舎だとスーパーでも会いまくるし、噂も色々立って煩わしい…」
「都内は人に無関心だと言うけれど、そこが大きな魅力。不登校でも私立やフリースクールなど様々な選択肢があり、まわりの人から変な目でみられないのが息子にはよかったです」
「近隣関係も簡素で他人に必要以上に踏み込まない人が多く、私には合ってました」
「人間関係は東京の方がいいです。東京は冷たいと言いますが、確かにサッパリはしてるけど、他と変わっていても良い意味で無関心。比べて田舎は、排他的と言うか他と少しでも変わっていると噂の的になったりします」
田舎のあったかい人間関係もいいけれど、人によってはそれが負担になることも。
東京のほどよい距離感がハマる人は、住みやすい地ですね。
「40才を過ぎると、地元に戻りたい気持ちも湧いてきますが、利便性の良いところに住まないと、老後は車必須では苦労します」
「東京はチャリで用事が全て済む。移動だけで時間を消費してしまう地方は、なかなか大変だったなと。何でもすぐ手に入る環境ではあるのでハマってしまう人は多いと思います。デメリットは人が多すぎ! 電車混みすぎ!くらいかな」
「東京に暮らしていましたが、人と建物の多さには疲れました。電車1本で都心に出られる今の地方が性に合ってます」
「田舎なのでみんな知り合い。なのでいい加減なことはできない。責任と団結は東京の方が薄いのでは?」
東京で暮らすのと、地方で暮らすのでは、価値観も人生も大きく変わってくるのかもしれません。だからといって東京がベストというわけでもないようです。
東京を離れ戻りたいと思っている人は、東京で得た価値観や経験を次にどう生かすかが大切になってくるのかもしれませんね。
(文・井上裕紀子)
■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』(2022年1月末まで)の投稿からの抜粋です。
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