目標は「2部4位以内」 日本製鉄釜石SWシーズン始動 新主将にSH村上陽平選手
NTTジャパンラグビーリーグワン2部の日本製鉄釜石シーウェイブス(SW)は5日、今季の練習を開始した。新たに5選手が加入し、新主将にSH村上陽平選手(26)が就任。2チーム増え、8チームでの戦いとなる今季の目標に「4位以内」を掲げる。中長期目標「6季内の1部昇格」を念頭に、チーム強化を図っていく方針。
練習開始に先立ち、釜石市甲子町の市球技場クラブハウスで記者会見が開かれ、今季の体制が発表された。桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)、坂下功正総監督、須田康夫ヘッドコーチ(HC)、村上新主将が出席。桜庭GMは「今までで一番充実した戦力でスタートできる。ポジションごとのメンバーもバランスの良い補強ができ、課題克服のためのコーチ陣もそろった」と自信をのぞかせた。選手は49人。
チームは昨季、6チーム中6位(1勝11敗)、3部との入れ替え戦(2勝0敗)で2部残留を決めた。坂下総監督は今季の目標について「(2季内のトップ3実現へ)トップ4はあくまでも通過点。1部との入れ替え戦に向かう強い意志を持って取り組む」と話した。
6季にわたり主将を務めたWTB小野航大選手(32)からバトンを受け継ぐ村上新主将は、2年間のバックスリーダーの経験を踏まえ、「今まで以上にリーダーとしての自覚と責任を持ち、主将の役割を全うしたい。チームとして危機感を持って高いレベルのラグビーを体現できるようにやっていく」と決意を示した。
新加入はロック畠澤諭(26)、フランカー/ナンバー8アンガス・フレッチャー(24)、SOミッチェル・ハント(29)、WTB川上剛右(30)、プロップ上田聖(35)の5選手。4人が会見に出席し、意気込みなどを語った。ラグビー大国ニュージーランド出身のフレッチャー選手は「釜石の一員としてプレーできることにわくわくしている。チームに貢献したい」、2022-23シーズンで三菱重工相模原ダイナボアーズを退団後、オーストラリアのチームでプレーしてきた川上選手は「現地で学んだプレーをここで体現し、身に付けた英語力を生かして外国人と日本人選手の架け橋になれれば」と話した。
プレシーズンマッチは10~11月に5試合を予定。ホームの釜石鵜住居復興スタジアムでは10月13日、釜石ラグビッグドリームのメインゲームとして3部から昇格した日野レッドドルフィンズと対戦。10月19日にはいわぎんスタジアム(盛岡市)で、IBC杯ラグビー招待試合として3部のヤクルトレビンズ戸田と対戦する。
会見では建設中の新クラブハウスについても報告された。市球技場に隣接する現施設の隣に鉄骨造り2階建ての施設を整備。今より広いトレーニングルーム、ロッカールームのほか、会議室やラウンジ(カフェエリア)などを設けた。2階のバルコニーからは球技場が見渡せる。広さ(延べ床面積)は現施設の約2倍。施主はチームのメインスポンサー日本製鉄(北日本製鉄所釜石地区)、日鉄テックスエンジが施工する。10月中に完成し、入居できる見込み。
▽日本製鉄釜石SWプレシーズンマッチ日程
10月5日(土)12:00~ vs静岡ブルーレヴズ(ヤマハ大久保グラウンド)
10月13日(日)13:00~ vs日野レッドドルフィンズ(釜石鵜住居復興スタジアム)
10月19日(土)13:05~ vsヤクルトレビンズ戸田(いわぎんスタジアム)
11月16日(土)時間未定 vs豊田自動織機シャトルズ愛知(豊田自動織機 逢妻グラウンド)
11月30日(土)13:00~ vs清水建設江東ブルーシャークス(清水建設 荏田グラウンド)