春の高校バレー県予選特集 女子 注目選手とライバルたち(3) 【大分県】
高校生バレーボーラーたちの憧れの舞台である春の高校バレー。26日から始まる決戦を前に、大会を盛り上げる注目選手たちを紹介するとともに、彼女らのライバルや対戦したい相手を聞いた。
セッター 菅原百華(国東3年)
2006年8月8日生まれ、171cm、長洲中学校出身(宇佐市)
6月にスパイカーからセッターに転向。セッターとしての実戦経験は少ないが、170cm、左利きの大型セッターとして活躍が期待される。副キャプテンを任されており、責任感も強い。春の高校バレー県予選へ向け「勝ち上がれば準決勝で東龍と当たる。以前対戦した時は自分たちのバレーができなかったので、今回は力を出し切り、悔いのない戦いをしたい。チームが不利な状況になったときこそしっかり声を出し、流れを戻せるような存在になりたい」と意気込んでいる。
気になる選手
セッター 宮子来望(大分商業3年)
中学の頃、選抜チームで一緒にプレーした選手。私と同じようにスパイカーからセッターに転向したので気になっている。向いている方向と逆にトスを上げてブロックを1枚にするなど、技術がすごい。昔から知っているだけに負けたくない。
オポジット 忠願寺莉桜(東九州龍谷1年)
2008年8月24日生まれ、180cm、稙田南中学校出身(大分市)
180cmのサウスポーは、硬軟自在に打ち分けるスパイクが魅力。潜在能力やポテンシャルの高さからU-18日本代表に選出され、1年生ながらすでに超高校級と注目が集まる。入学後は「高速ライト平行攻撃とリベロからのハイボールを打つという二つのテンポで攻撃ができるようになった」と相原昇監督。全国高校総体では3位の立役者となったが、佐賀国スポではまさかの初戦敗退に涙し、春の高校バレーで日本一への思いは強くなった。
気になる選手
アウトサイドヒッター 小田原明日香(大分商業1年)
全国都道府県対抗中学大会で準優勝したときのチームメートだったが、今はライバルチームの選手。県高校総体で対戦したときは打ち合った。お互いに高校で成長したプレーを出せればいいと思うが、尊重しすぎないようにしたい。
ミドルブロッカー 安藤美空(大分商業1年)
2008年5月17日生まれ、174cm、大野中学校出身(豊後大野市)
全国都道府県対抗中学大会で準優勝に輝いた実績を持つ。全国レベルの高さを武器に1年生ながら得点源として活躍。森栄一郎監督は「能力のかたまり」と高く評価している。精神的にはまだ未熟な面もあるが、全国高校総体や大学巡りなどの経験を経て大きく成長。安藤の仕上がりがチームの勝敗に影響を与えるのは間違いない。春の高校バレー県予選に向け、「1年生らしく、思い切りの良いプレーで勝利に貢献したい」と意気込んでいる。
オポジット 忠願寺莉桜(東九州龍谷1年)
全国都道府県対抗中学大会で一緒に戦った選手。高校に入ってすぐにエースポジションになり、世代No.1アタッカーとして活躍している。身長があって高い打点から打てるし、レシーブもうまい。東龍に勝つためには避けて通れない相手。
(甲斐理恵)