静岡科学館る・く・るを訪ねる
2024年12月15日放送の「静岡市歴史めぐりまち噺し」。今日は、静岡科学館る・く・るを訪ねます。
語り:春風亭昇太
2024年に開館20周年を迎えた「る・く・る」。
現在の駿府城公園の中にあった静岡市立児童会館が、老朽化によって閉館することになり、その後継としての役割を期待されて、静岡駅南口に開館しました。
科学館の愛称「る・く・る」は、そのコンセプトである「みる」「きく」「さわる」の語尾を組み合わせたものです。
館内にあるおよそ50の展示物はどれも五感を使って体験するものばかり。
それぞれの展示のそばに科学の原理を解説するようなパネルはありません。
まず展示物で遊んでみて遊びの中で感じた科学の疑問をスタッフと会話したり、展示解説機を使って調べたりして解き明かしていく。
「なぜ?」「分かった」をたくさん見つけてほしいという願いをこめて展示が作られています。
開館当時は、まだ手元のスイッチをオン・オフして現象を観察する程度の展示が多かった時代で、体験して全身で楽しむ科学館は全国的にもめずらしかったといいます。
「科学は特別なものではなく、身の回りのものや現象の中にある」
そんな科学の楽しさを20年間で470万人が「る・く・る」で体験し、それはまた次の世代に引き継がれていきます。
静岡市歴史めぐりまち噺し、今日のお噺しはこれにて。 <!-- tag:/area:静岡市駿河区 -->