「洗濯槽」の臭いを招く“3つの原因”「カビ以外気にしてなかった…」
洗いあがった洗濯物から、ふわっと石けんの香りがする瞬間はとても心地よいものです。しかし、その香りを楽しむためには「洗濯槽」の状態に注意が必要です。じつは、洗濯槽の臭いを放置すると、衣類にも移ってしまうことがあるのです。そこで今回は、ライオンケミカル株式会社の方に「洗濯槽の臭いが発生する3つの原因」について教えていただきました。
教えてくれたのは……ライオンケミカル株式会社さん
創業140年以上の技術、豊富なノウハウを活かし、殺虫剤、入浴剤、洗浄剤、消臭剤など、幅広い日用品を開発・製造・販売するライオンケミカル株式会社。「よりよいモノを、よりリーズナブルに」を合言葉に、NB・PB・OEM事業を拡大中で、和歌山県から全国、世界へと販売網を展開している老舗企業です。
原因その1.カビ
「開けっ放しが嫌」「中にホコリを入れないため」と、洗濯後にしっかりとフタを閉めると、洗濯槽の臭いの発生につながります。フタを閉めたままにしていると、湿気がこもってカビの発生を加速。カビの増殖は、洗濯槽の臭いの大きな原因になります。
洗濯機の内部は湿度が高く、洗剤や柔軟剤の残りカスはカビの栄養源となります。洗濯機内には、カビが非常に発生しやすい環境が整っているのです。
カビは、嫌なカビ臭を洗濯物に移すだけではなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。洗濯後にフタを開けて内部を乾燥させたり、定期的な槽洗浄を心がけたりすることは、カビの発生を防ぐのに有効です。
原因その2.洗剤や柔軟剤の残りカス
洗剤や柔軟剤は、衣類に付いた汚れを落としたり、洗濯物によい香りやふんわり感をプラスしたりする"洗濯の必須アイテム"。適切な量を使うことで仕上がりがよくなりますが、使い過ぎは洗濯槽の臭いの原因のひとつになります。
適量を超えた洗剤や柔軟剤は水に溶けきらず、槽の内側や裏側に残ります。残った洗剤や柔軟剤が、カビや菌のエサになるのです。
臭い予防のため、洗剤や柔軟剤は必ず規定量を守り、定期的な槽洗浄を行うことが大切です。
原因その3.衣類に付いた皮脂・垢・食べカス
日常的に出る洗濯物自体が、洗濯槽の臭いの原因のひとつになります。衣類には皮脂や垢、食べカスなどの有機物が付着しています。たとえば、部活動やスポーツで汗をかいた衣類、食事中に汚れたタオル。これらの汚れは、洗濯槽内に蓄積されると菌やカビの栄養源となり、臭いの発生につながります。
洗濯物を長時間洗濯機内に放置すると、湿度と温度が高まり、菌が急速に増殖します。そうなると、洗濯槽や洗濯物自体が生臭くなったり、雑巾のような臭いがしたりするのです。
洗濯物はできるだけ早く洗い、洗濯後はすぐに干す習慣をつけることが大切です。
原因対策を生活に取り入れよう
洗濯槽の臭いが発生する主な原因は、カビや洗剤・柔軟剤カス、衣類に付着した汚れの3つです。こうした原因は、定期的な槽洗浄や、洗濯機内部の乾燥のほか、「洗濯物をできるだけ早く洗い、すぐに干すことの習慣化」で取り去ったり、発生を防いだりすることができます。さまざまな対策を生活に取り入れ、臭いを防ぎましょう。
ayako/ライター
[教えてくれた人]
ライオンケミカル株式会社/