これからの夏がトップシーズン! エサでもルアーでもねらえる「マゴチ釣り」
これからがトップシーズン。真夏のマゴチは「照りゴチ」とも呼ばれ、強烈な引きが魅力です。ボートやオカッパリで、そしてルアー釣りでもエサ釣りでも楽しめるマゴチ釣り。そんな釣りの特徴や美味しい食べ方についてご紹介します。
マゴチとは?
スズキ目コチ科で日本近海に分布するコチのなかでは大型で引きも強く、なんといっても味がよいのが特徴。活けのマゴチはキロ5000円ほどし、夏は「夏のフグ」といわれるぐらいの高級魚です。「コチの頭には姑の知らぬ身がある」ともいわれ、ホホ肉は最高に美味です。
夏前に産卵で浅場に接岸し卵を産むため、マゴチのポイントには多数のアングラーが集結。6月ぐらいからオカッパリでも釣り上げることができます。そして、真夏になると本格的な産卵に入り釣果が落ちますが、また秋近くなると食いがよくなる感じです。
マゴチは基本的にエビやカニ、小魚などを捕食していて、エサ釣りの場合サイマキエビやハゼ、メゴチなどを使い、ルアーの場合はジグヘッドワームなどでねらうのが一般的です。マゴチが釣れる時期にはキスも接岸し、キス釣りをしているとそのキスに食いついてくることも多々あります。
マゴチの魅力はやはり、その引きではないでしょうか。ヒットした際、大きく首を振るため慣れてくるとこれはマゴチだなと分かってきます。マゴチはとても筋肉質でトルクが強い魚です。
釣り方に関して誘い方はシンプルですが、エサ釣りの場合、アタリがあってから掛けるまでの時間が特徴的。マゴチは食べるのがあまり上手くないため、ある程度エサを食わせないとフッキングしないのです。アワセを入れるときのドキドキはたまりません。これは、マゴチの口の構造にも関係しており、ほかの魚よりも口が固く、フックアウトもよくあります。
一方、ルアー釣りの場合は一気にフッキングさせる感じでそのやり取りは迫力満点です。マゴチを掛けるコツはまさに「ハリにある」と言っても過言ではないでしょう。
ボートでねらうマゴチ釣り
ボートの場合はオカッパリとは違い、広範囲に探れるのが利点です。私の場合、軽い根が点在する砂地エリアをメインでねらっています。夏の産卵時期は一箇所に固まっているため、マゴチポイントを見つけることができれば連続ヒットなどもよくあります。産卵が終わるとマゴチはあまりルアーには反応せず、エサの方が釣れるのが一般的です。
ルアーでねらう場合は、ジグヘッドにワームを付けてカーブフォールを意識して釣るとよいでしょう。また、水中でどのようにスイミングしているかを確認しておくとよいと思います。
ボートの場合は常に新しいポイントに入るので大きな移動はしなくてよさそうです。マゴチが溜まっているポイントを見つけられたら数もねらえます。しかし、マゴチをねらっていると突然強烈なアタリがくるので、よそ見は厳禁ですよ!
オカッパリからねらうマゴチ釣り
オカッパリの場合はまずは場所です。釣果が出ている場所でキャストするのがベストです。トップシーズンになると、マゴチが釣れる場所には朝早くからたくさんの釣り人が訪れます。
マゴチねらいで私のオススメの時間帯は、朝マズメと夕マズメです。とくに岸際に着いているマゴチは急にアタリ出し連発します。それを逃さないようにしましょう。そして、誘い方はとくにボートの場合と変わりませんが、オカッパリの場合障害物に当たる可能性が増えるため、掛けたあとは一気に巻き上げましょう。
エサ釣りの場合、エビの用意ができないときはザリガニでも代用できるのでオススメです。私自身、マゴチ釣りを始めたころは、ザリガニを捕まえて夕マズメに備えていました。
マゴチの持ち帰り方と注意点
マゴチを持ち帰る際、マゴチは大型で白身の魚ですので締めないと身に血が回ってしまいます。せっかく釣り上げても刺身が台無し…なんてことにならないためにも、できれば血抜きは絶対。神経締めまですればなおヨシです。締めたあとは冷海水(潮氷)に入れて持ち帰れば、最高の白身をいただけますよ。
あと、マゴチで気を付けてほしいのはエラにある2本のトゲです。釣り上げた際は絶対にエラ周りを触らないようにしましょう。私もつい嬉しくて持ち上げたりしていたら、マゴチが暴れて見事エラのトゲが刺さり出血してしまったことがありました。毒はないですがものすごく痛いのでご注意を…。
食べるところがいっぱい!
マゴチの美味しい食べ方
釣ってきたマゴチを食べる際、私は部位によって分けています。まずは卵、肝、胃袋です。こちらは釣り上げてから鮮度がよくないと食べられません。釣り上げたばかりの新鮮なマゴチはぜひ試してみてください。
私は軽く酒に浸けたあと沸騰したお湯の中に入れ、冷やしてポン酢でいただきます。身体が疲れているときなどには最高な栄養食です。食べ過ぎるとカロリーが高いので十分注意してください。
頭周りは焼きで、とくにホホ周りは絶品です。捨てないようにしましょう。ムネ周りは唐揚げにするのですが、こちらは「ケンタッキーの味がした」と私の子どもたちは言っていました。鶏肉に近い味がするということだと思いますが、物凄く美味しいということでしょうね(笑)。そしてオシリ周りは刺身で紅葉おろしも最高ですが、カルパッチョにしても負けず劣らず、最高に美味しいです。
しっかり血抜きしているマゴチでしたら、1週間はゆうに刺身でいただけます。
ぜひ、これからがトップシーズンの「夏の照りゴチ」をねらってみてはいかがでしょうか?
【ルアータックル紹介】
●ロッド:
ヴァデル SLJ エアポータブル 63LS-S(ダイワ)
●リール:
セルテート 2510(ダイワ)
●ライン:
デュラセンサー 1.5号(ダイワ)
●リーダー:
フロロショックリーダー 20lb
●ルアー:
ジグヘッド25g、ワーム3.5in
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レポーター
プロフィール:岸本 真彦
主にルアーフィッシングをメインに、仲間とワイワイフィッシングを楽しむのが大好き。釣り人との交流や情報交換を大切にがモットー。
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