【高いが…】寝るとき用靴下「まるでこたつソックス おやすみスイッチ」は本当にあったかいのか? 実際に履いてみた
あったかグッズとして大ヒット中の「まるでこたつソックス」。去年の冬に実際に使ってみて、その温かさから大変お世話になった。
今年から姉妹品として「まるでこたつソックス おやすみスイッチ」なる商品が発売されているではないか……。
パッケージのイラストを見るに、寝るときも履ける靴下のようだ。しかし、気になるのは強気な価格とつま先があいていること。これは実際に試してみるしかない。
・寝るとき専用ソックスに3500円
まず驚いたのはその価格。「まるでこたつソックス おやすみスイッチ」はなんと1足3500円もするのである。
1足1800円の「まるでこたつソックス」でさえ高いな……と思ってしまう自分は、その2倍もする価格に震えた。寝るとき専用の靴下に3500円……。
しかし睡眠に悩んでいる人は多く、「睡眠の質を上げる」系のサプリやグッズが店頭にはたくさん並んでいる。1日の1/3は寝てるわけだし、翌日のパフォーマンスにも影響するから、睡眠関係に自己投資する人は多いのだろう。
さらに、気になるのは「つま先があいていること」である。一番冷えるつま先があいているとは、これ如何に? 何かしら理由があるはずである。
・どんな感じ?
実際に購入して、中身を見てみると……。こんな感じ。全体的にふわふわしていてボリューミィなのは「まるでこたつソックス」シリーズならでは。
しかし、「おやすみスイッチ」の方をよく見ると、部位によって生地の素材や織り方がかなり変わっている。「まるでこたつソックス」よりもかなり凝った作りになっているというか。
素材の違いは裏返すとわかりやすい。足裏部分、足首部分、ふくらはぎ部分……と素材が異なっている。
とくに、足を温める「三陰交」という足首のツボや、不眠解消のツボと言われる「失眠」という足裏のツボに、吸湿発熱素材を使っているのがポイントらしい。
さらに、ぱっと見だと分からないんだけど、足裏部分も2層構造の吸湿発熱素材で出来ているとか……。たしかにフワフワ度が高かった。
足裏にはAVA血管といって、体温調整する血管が集中しているかららしい。
そして、つま先があいているのは、熱や汗がこもらないようにしているからとか。
・実際の履き心地はどうよ
とまあ、高くなるだけの構造になってるのは分かった。問題は履き心地である。理論はあっても、実際にそれが機能しなきゃ意味ないからね。
足を通してみると……
あっったけええええ……
あんまり言うと嘘くさくなるのでアレなんだけど、「まるでこたつソックス」シリーズは足を通した瞬間から包み込まれるようにあったかくなるのである。ただのモコモコ靴下じゃこうはならねえ。
足裏からふくらはぎにかけて、ポカポカするのだ。
しばらく靴下がわりに「おやすみスイッチ」を履いて過ごしてみたのだが、起きてるときにルームソックスとして履くとつま先はちょっと冷たい。
起きてるときのルームソックスなら本家の「まるでこたつソックス」のほうが良さげである。
・就寝時に実力発揮
が、しかし、寝るときに履いて寝たら……足が蒸れずに温まってめちゃくちゃちょうどいいではないか!
朝起きたら、足がありえないぐらいぽっかぽか。
私は靴下を履いて寝ると、寝ている間に暑くなってその辺に脱ぎ散らかすことが多いのだが、ちゃんと朝まで履きっぱなしだった。
そもそも「寝るときは靴下を履かないほうがいい」と言われることが多い。足先に熱がこもると深部体温が下がらなくなって、睡眠の質が落ちるからである。
しかし、冷え性の自分は裸足だと足が冷えてなかなか眠れないわけで。どうすりゃええねん……と思っていた。
「おやすみスイッチ」はつま先があいていることで、熱がこもらないようになっていて、寝るときにちょうどいい靴下になっているらしい。実際に履いて寝てみて、それは実感した。
寝る前に「おやすみスイッチ」に履き替えるようにしようかな。
・プレゼントに良さげ
しかし3500円の寝るとき用靴下って、自分じゃなかなか買いづらいもの。価格的には、人へのプレゼントなんかにちょうどいいかなと思う。
寝るときに使うものだからデザインの好みもそこまで関係ないので、寒がりのお友達やお母さんにぜひ。
ちなみに、製造元の「靴下の岡本」は独自構造に特許を出願しているから、全く同じような廉価製品が出るのは難しそうだな〜と思った。
さすがの商品だったので、寝るときの足の冷えに悩んでいる人はおすすめ。ちなみに、Amazonとか楽天にも公式ショップがあり、定価より安くなってたので要チェックである。
参考リンク:Amazon、楽天
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.