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紀尾井町の赤プリ跡地売却の西武HDの株価がマイナス約15%と大幅下落

セブツー

西武ホールディングス(以下、西武HD)は5月9日、東京・紀尾井町の大型複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」を売却すると発表した。「東京ガーデンテラス紀尾井町」は、東京を代表する老舗ホテルだった赤坂プリンスホテルの跡地の再開発事業として計画され、2016年7月に開業。オフィスや商業施設、プリンスホテルの最上位ブランドである「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」などによって構成されており、オフィス部分にはZOZOTOWNやLINEヤフー、デジタル庁などが入居している。

西武HDが同日発表した2024年3月期の通期連結決算は、売上高にあたる営業収益は4775億9800万円(前年比11.5%増)、営業利益は477億1100万円(同115.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は269億9000万円(同52.4%減)と増収減益だった。営業収益のうち不動産事業が占める割合は16%ほどだが、「東京ガーデンテラス紀尾井町」の入居が増えたことで前年に比べて4.5%増加している。

西武HDは、「東京ガーデンテラス紀尾井町」を2024年度中に売却する意向だが、紀尾井町という都内でも有数の一等地にある優良資産を売却し、さらにグループが保有するホテルや不動産などの売却も検討するとしている。売却発表翌日の5月10日の株価は、前日比マイナス15.14%となる1998円で取引を終え、東証プライム市場の値下がり率トップとなった。

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