葵わかな・木村達成ら出演、舞台『セツアンの善人』兵庫公演に向けコメント&未公開舞台写真が公開
2024年10月16日(水)に世田谷パブリックシアターで開幕した舞台『セツアンの善人』(企画制作:世田谷パブリックシアター)。11月4日(月)に東京公演の千秋楽を迎え、11月9日(土)・10日(日)には、兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて兵庫公演が行われる。
兵庫公演に向け、未公開の舞台写真ならびに、一人二役の大役を演じた葵わかなと、主人公の恋人役を演じた木村達成の、東京公演を終えての思いと、兵庫公演に向けての意気込みコメントが到着した。
葵わかな
無事に東京千秋楽を迎えることができました。
ほっとする気持ちと、寂しさとが混じった気持ちです。
毎公演、新しい解釈や表現が生まれるような体験をしていました。
観に来てくださるお客様が違えばどんどん変わっていくのがとても面白くて心地よく感じていました。
残すは兵庫公演の2 回となりましたが、また違う劇場で、違う土地でどんな作品になっていくのか、楽しめたらなと思います!
ぜひ劇場でお待ちしてます。
木村達成
「セツアンの善人」東京公演が、力強い拍手に包まれながら無事終了しました。ありがとうございました!
今週末は兵庫公演です。
僕、個人的には2022 年ミュージカル「四月は君の嘘」と「管理人」以来の兵庫公演となります。
舞台は、観客の皆さまがあって成立するということを改めて痛感する作品です。
劇場でお待ちしてます。
『セツアンの善人』は、第二次世界大戦中、ナチスにより市民権を剥奪されたドイツの劇作家ベルトルト・ブレヒトが亡命先で執筆し、1943年にスイスのチューリッヒで初演。「人はどこまで善人でいられるのか」「人はお金で幸せになれるのか」という現代に通じる痛切な問いかけが、一人二役で演じられる、心優しき女性シェン・テと、ビジネスに徹する冷酷な青年シュイ・タという真逆な人物を通して描き出されていく。神様が地上に降りてきて善人を探すという本作は、ブレヒト作品を代表する寓意劇として、今も多くの人々に愛され、世界各地で上演が重ねられている。
シェン・テと、シェン・テの分身である架空の従兄シュイ・タを演じるのは、葵わかな。シェン・テが恋に落ちる失職中のパイロット、ヤン・スンには、木村達成。また、神様と交信する水売りのワンには、渡部豪太。息子を溺愛するヤン・スンの母親のヤン夫人には七瀬なつみ、シェン・テが買い取ったタバコ屋の元オーナーである未亡人のシンをあめくみちこ。シェン・テのタバコ屋に居座る大家族の祖父を小林勝也、そして下界で善人探しをする人間臭い3人の神様を、ラサール石井・小宮孝泰・松澤一之が演じる。このほか栗田桃子・粟野史浩・枝元萌・斉藤悠・小柳友・大場みなみ・小日向春平・佐々木春香という、若手からベテランまで、実力派の総勢17名の個性豊かな出演者が集結し、世田谷パブリックシアターの芸術監督、白井晃の演出により、百年近く前に書かれた本作を現代社会にも深く通ずる普遍的な作品として立ち上げる。