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船でのオキアミ五目釣りで42cm尾長グレ登場【三重・良丸】ロケット発射は見学できず

TSURINEWS

当日の釣果(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

3月9日、紀伊勝浦でアジとオコゼを予約していた日にロケット発射が決定した。なかなか経験できない事だけに非常に期待していたのだが。

ロケット打ち上げ予定日に釣行

心配された冬型天気配置も串本町は多少風があるものの良い天気。釣果よりロケット発射を楽しみにして那智勝浦町へ向かった。午前5時半、良丸船長が来て挨拶。同船者も到着し、準備が進むが、話題はロケットの事。発射予定時刻は11時17分だそうだ。

最高のロケット日和に思えたが(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

左舷ミヨシに釣友のNさん、胴に私が釣座を取り明るくなってから出船した。当日のプランは、天秤フカセでアジを狙い、ロケット発射時刻にはポイントを浦神沖に移動してオコゼ狙いのリレー便。良丸は、要望に応じて深海から浅場まで、エサ釣りもジギングも可能なお客様思いの遊漁船です。

天秤フカセで狙う(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

オキアミ五目釣り

普段はジギングメインの私は、船のエサ釣りは2度目のチャレンジ。Nさんからジギングロッドで出来ると聞いたので、スロージャーカー2ozにPEライン1.2号を巻いたジガー1500をセットし、天秤や仕掛けは船長から借りました。常連さんの長いグラスロッドと比べると違和感しかありませんが、まぁチャレンジが重要です。

慣れないコマセ釣りに苦戦

勝浦湾を出て左に30分ほど走り水深35mのポイントからスタート。天秤にカゴ80号をセットしクッションを入れて2本針をセット。まきエサ・さしエサともにオキアミです。

天秤フカセをセット(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

磯の上物もやっているのでオキアミの扱いは問題なく出来るのですが、マキエの詰込みから投入までの流れが何とも言えずぎこちない。バックラッシュや指に針を刺してしまったり。

イソベラが連発

反応は底から8mにびっしりと入っているらしく、Nさんも常連さんも1投目から良型アジを抜き上げます。私も見よう見真似で投入しましたが、イソベラ連発。見かねた船長が「田中さん、タナが深いよ。もっと上げないといかん」とアドバイス。

使用しているリールは1回転で60cm程巻けるはずなので、着底から13回巻いているので、反応の棚に入っているはずと思うのですが、ベラやヘダイといった底の仲間がヒットします。天秤からのハリス分と最初の着底時の糸フケを考慮しないといけないと教えてもらいました。勉強になります。

30cm超えアジが登場

糸フケとハリス分を入れて17回巻いてアタリを待っているとコツコツ。え、アジってこんなにアタリが小さいかと不思議に思いながら聞いてやるとギューンとロッドが締め込まれました。緩めのドラグを滑らせながら上がって来たのは30cm超の良アジ。抜き上げてキャッチ。

エサ釣りは甘くない

コツが分かればこっちのものと思ったのですが、甘くはない。Nさんは40cm級も含めてダブルもあるのですが、私は小アジだったり良型をばらしたり。聞くとアワセのタイミングがズレているそうです。コツコツの前アタリから少し送り込んでアワセを送るようにした方が良いとの事。

長く柔らかいロッドだとそれをロッドがやってくれるという訳ですね。更に潮の流れがないので、魚探には映っているものの食わない。ポイントに入れ直して仕掛けを入れると散ってしまうと船長。初心者には厳しい条件でしたが、35cmまでを4匹仕留めました。

イサギと尾長グレ狙いに転戦

釣れない状況に業を煮やした船長、ちょっと時期的に早いけどイサギや尾長を狙いに行きましょうとポイント移動。磯釣師(元)として尾長と聞いて心躍らない訳がありません。使っていた仕掛けを取り替えます。揺れる船上でフロロカーボンライン3.5号、グレ針10号の全長3mの仕掛けを自作。

アジ釣りの仕掛けより長くしました。アジの時、隣のNさんの自作仕掛けは明らかに長く、そちらの方がアタリが多いように感じたからです。吹かせる長さで食いが変わるのではないでしょうか。磯釣りの考え方ですけどね。

イサギも直ぐに食い渋る

イサギ狙いのポイントは45m、底から5mに反応があるとの事なので、着底から12回巻いてアタリを待っているとコツコツ、ギューン。ロッドを気持ちよく曲げてくれたのはイサギのダブル。残念ながら抜き上げ時に大きい方がポロしてしまいましたイサギも難しい。

タナがころころと変わる上に、やはり食い渋る。トモにいるエサ釣りに慣れた常連さんは40cm級も含んで良く掛けていました。やはり電動リールのカウンターは強い武器だと感じました。

42cm尾長グレをキャッチ!

食い渋れば移動。良丸は足が軽い。ポイントが多いので、仕掛けを入れてアタリが無ければドンドンと移動する。何度目かのポイントで「ここは尾長が出ます」とアナウンス。願いを込めて仕掛けを送り込みタナでアタリを待ったが無反応。回収するとさしエサは残っていた。

尾長グレ42cm(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

次投、反応の棚で待つもアタリがないので、2m送り込みステイ。コツンの前アタリに送り込むとドーンと引っ手繰られた。アワセを送ったが根掛かりのように動かないと思った瞬間からドラグを引き出す。ロッドを曲げてラインに抵抗を増して対抗し、隙を見て巻き取る。中層まで巻き上げたがしつこく抵抗を繰り返して、船の下に潜るように引き込む。

この引きはヤツではないだろうかと慎重に天秤を上げてハリスを手繰り船底から引き出すとやはり尾長グレ。差し出されたタモに納めてガッツポーズ。久し振りに釣った尾長グレ42cm、嬉しくない訳がありません。

メイチダイも顔見せ

次投、同じようにアタリが無いのでさしエサを送り込んだらメイチダイ38cmがヒット。言わずと知れた白身の超高級魚にすっかりオキアミ五目が好きになりました……(笑)。

高級魚メイチダイ(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

オコゼ(イズカサゴ)狙いへ

すっかり満足した気分でオコゼ狙い。浦神沖の水深120mへサバの切身を送り込みます。直ぐにアタリがありましたが、小さいアヤメカサゴやハナダイが釣れます。潮が悪いのか、本命のオコゼ(イズカサゴ)は小型のみ。

納竿間際は、潮が動いて周りではオコゼが上がっていました。私は、何とか40cmのウッカリカサゴをキャッチ。ボトムを狙うため根掛かりも何度かしてしまったので、反省点も多かった。以上です。

ロケット発射は延期

え……ロケットはって?ニュースの通り、制限区域にボートが停泊していたので、急遽中止に。ボート以外にもタンカーなどの航行もあったようです。うーーーーんと首をひねりながら沖上がりました。

ここから宇宙へ飛び立つはずが……(提供:TSURINEWSライター田中耕二)

ま、エサ釣りは楽しめたので、良しです。南紀は良いところですよ。

<田中耕二/TSURINEWSライター>

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