「金沢八景沖でマダイが好調！」コマセ船でマダイにクロダイに特大アジと好釣果【米元釣船店】

10/12(土) 16:30配信

最近金沢八景沖の浅場でマダイが釣れているようで、米元釣船店からこれを狙いに行ってみた。数はそこそこで、大鯛と呼べるサイズも出ているようだ。

米元釣船店でコマセマダイ釣り

朝の時点では穏やかな曇り空と釣り日和。当日の米元釣船店のマダイ船は乗船人数も少なく「割り当て多めか？」と期待が膨らむ。7時過ぎに出港し、20分ほど走った近場で開始。

「タナは15m、ビシを18mまで落としてコマセ（まきエサ）を出しながら上げてください」とのアナウンス。アタリがない場合は12mくらいまで探ってみるよう指示があった。初めての場所ではコマセワーク（ビシの動かし方）に迷うことが多いので、丁寧な説明はありがたい。

水深が浅いからか、仕掛けは6mとマダイ船では短め。私は8m仕掛けを使っていたので2m浅めに合わせる。太さは大物でも対応できるよう強めの4号を使用した。コマセは餌取りが寄ってしまうので基本少なめで、毎回餌を取られるくらいになったら入れなくても良いとのこと。

まずはひたすらに仕掛けを入れ替えていき、長くても5分に1回は餌が取られていないか確認する。しばらくすると餌が取られ始めたので期待したが、程なくして針も取られ始めてしまった。

フグが沸き始めたようだ。こうなるとコマセ（まきエサ）を入れても彼らを集めるだけになるので、船長の助言通り空のまま探っていく。

そして数回の投入後、置き竿にしていると突然ズドンと竿先が海面に刺さった。ついに本命がヒットか、と思ったが上がってきた魚影は赤ではなく黒。40cm程のクロダイだった。少し期待外れだったが、なかなかヒットが出せない中での本日1尾目の立派な魚。ホッとしたのは言うまでもない。

その後は反対舷で小型ながらマダイが上がるも、なかなか調子は上がらず更には海が時化て来るという不穏な展開に。波が高くなり私が使用している7:3調子の竿だと置き竿では仕掛けが全く安定せず、以降は手持ちでやることにした。

暫く竿先を上下しタナを丁寧に探っていると、小さなアタリがあり合わせてみるとそこそこ引く魚がヒット。

鯛とは違うかと思いつつ船長にタモを構えてもらうと、上がってきたのは特大サイズのマアジだった。聞くとマダイと混じって釣れることが多いそうで期待が高まる。

時合に入ったのか次の投入でもヒット。また同じ魚かもしれないと考えつつも丁寧にやりとりをすると上がってきたのは赤い魚体。本命マダイだった。これには思わず「良かった！」と何度も叫んでしまった。どんな魚でも本命の姿が見られると嬉しいが、マダイはその中でも特別感がある。

その後は再び特大マアジが連発したり、小型ながらマダイを追加したりと順調だったが波が高くなるにつれまた沈黙してしまった。最後の魚が上がってから1時間、餌も取られず雨も強くなり心が折れかけたが船長を信じてひたすらに仕掛けを入れ替え続けた。

それが功を奏したか、突然竿先が持っていかれる。すかさずアワセを入れると今日一番の重みが乗った。一気に沖に走られたので竿を立て気味にし慎重にやりとりを行う。大鯛の可能性もあるので強く抵抗されている時は無理にリールを巻かずに耐え、弱まったタイミングで寄せていく。

ビシに到達したところで船長から「まだ走るかもしれないから気をつけて」と助言を受けた。大型の場合ハリスを掴んでから切られてしまうことが多いそうなので警戒しながら手繰り寄せる。

そうして浮かび上がってきたのは待望の赤い魚影、53cmの立派なマダイだった。大鯛と呼ぶには少し足りないかもしれないが、迫力のある魚体に感極まりそうになった。これが上がったところで時化により早上がりに。

結局、本命マダイを3尾、40cm超えの特大サイズ中心のマアジを5尾、そしてクロダイと十分な釣果となった。天気が良ければもう少し拾えたかもしれないがそれは仕方ない、寧ろ海が悪くてもこれだけ釣れるなら好調と言えるだろう。

八景沖のポイントは浅場でタナを取りやすい、ビシが軽いので楽、仕掛けが短く扱いやすいと優しめで慣れてない人でも十分にチャンスはありそうだ。是非真鯛を手にする喜びを味わって欲しい。余談だが、今回やたらに喜んでいたのには訳があった。

実は今年子供が産まれたのでお食い初め真鯛を釣りに行ったのだが、その時は残念ながらボウズに。そのリベンジも兼ねていたので喜びはより一層大きいものとなった。ちなみに息子にマダイをお披露目したところ、怖かったのか泣かれてしまい少し複雑な気分になった。

＜灰野広武／TSURINEWSライター＞

記事へのご意見最終更新: 10/12(土) 16:30