ハンドボール男子日本代表カルロス・オルテガ監督が退任 監督不在の窮地救う
パリオリンピックは5連敗で11位
日本ハンドボール協会はパリオリンピックで指揮を執った男子日本代表のカルロス・オルテガ監督が退任することを発表した。
ハンドボール男子日本代表「彗星JAPAN」は2023年10月にパリオリンピックアジア予選を勝ち抜いて出場権を獲得。開催国枠で出場した2021年東京大会を除けば1988年ソウル大会以来36年ぶりの自力出場だった。
しかし、パリオリンピック終了後までの契約となっていたアイスランド出身のダグル・シグルドソン監督が、今年2月に突然の辞任。クロアチア代表監督に就任したため、日本ハンドボール協会はスペイン代表として2000年シドニーオリンピックで銅メダルを獲得し、2016年から2年間、男子日本代表監督を務めていたオルテガ氏に監督復帰を要請し、4月に就任を発表してなんとか本番に間に合わせた。
迎えたパリオリンピックでは初戦でシグルドソン監督率いるクロアチアと激突。日本は因縁の対決に勝利への執念を燃やしたが、30-29で惜しくも敗れた。
その後もドイツ、スペイン、スロベニア、スウェーデンに5連敗。12チーム中11位でパリを後にした。結果は残せなかったが、日本ハンドボール界の窮地を救ったオルテガ監督は以下のコメントを残している。
「皆さんの温かいサポートに感謝しています。日本のハンドボールの成長を共に見守れたことは、私にとって大きな喜びです。これからも、日本ハンドボールのさらなる発展を心から願っています。今回の大会を通じて、チームは大きく成長しました。特に攻撃面での進化が印象的でした。日本の選手たちのスタイルは観客にとって素晴らしいものでした。クロアチアとの試合は本当に特別です。少なくとも勝ち点1は得るべきで、そうすればその後の展開が変わったかもしれません。
多くの選手が素晴らしいパフォーマンスを発揮し、彼らの努力と成長を誇りに思います。ファンの皆さんのサポートは日本のハンドボールの成長にとって重要です。日本のハンドボールはいつも私の心の中にあります」
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記事:SPAIA編集部