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緑園学園9年生 平等社会へ「生理」学び 企業や大学生も協力 〈横浜市泉区〉

タウンニュース

大学生らと意見交換する生徒たち

義務教育学校の緑園学園でこのほど、中学3年生にあたる9年生が基本的人権や個人の尊重などの学びを通して「よりよい社会を目指す」社会科の授業が行われた。

生徒たちは現在や将来にかかわるであろう社会で「男女平等が実現できているか」などを考え、その中で高校生が生理休暇を求める新聞記事を読み、生理の貧困や日常にある男女や年代による生理の認識の違いについて数回にわたり調べた。

授業の中で生徒たちは生理用品や鎮痛剤を扱うユニ・チャーム(株)や第一三共ヘルスケア(株)の協力を得て体の仕組みや体調の変化など基本事項を学び、またアンケートを行い生徒同士で認識に違いがあることなどを知った。アンケートでは「気まずいけど男子に理解してほしい」「ほんの少しでも理解が増えれば少しずつでも気が楽になる」といった女子の声や、「知ることは重要、良いと思う」「他人を傷つけないためにも(学ぶことは)重要」といった男子の声もあがった。

社会課題を身近に

2月2日の授業では多くの人の意見を見聞きしようと日本体育大学や東京大学、横浜国立大学の学生も参加し、男女平等の中での課題について話し合った。生徒たちはグループごとに「同性婚を認める社会」や「女性の政治参加」などの課題を取り上げ、背景にある固定観念の存在や歴史、世界との違いなどを調べ、どうしたら男女差別がなく平等な社会を作れるか意見を出し合った。生徒の一人は「難しく知らないことも多かったけど、学ぶことで課題が身近になった」と話した。

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