野鳥の声に耳を澄ませてみよう!ベランダバードリスニング
日々の天気や街のトレンド、おいしいゴハンに大人の悩み、社会の仕組み・・・1日イチ「へぇ~」なトピックスを。新進気鋭のコラムニスト、ジェーン・スーが、生活情報や人生の知恵をナイスなミュージックと共に綴る番組。
今週(5/10~5/16)は、愛鳥週間。
山内さんは子供の頃から野鳥が好き。歩いているときはだいたい鳥を探しているそう。ただ、桜が散って緑が茂ってくると、鳥の姿を目視することはとても難しくなります。声はすれども姿は見えず。
そんな中で、山内家のベランダには鳥さんが遊びに来るそう。
みなさんも、身近な鳥の声に耳を澄ませてみませんか?
今回は、宝島社さんから出版されている、「美しい鳴き声が聞こえる! 日本で出会える野鳥図鑑 決定版」に掲載されている鳥の鳴き声が聞けるQRコードを読み取り、その音声を流しながら皆さんにも鳥の鳴き声を楽しんでいただきたいと思います(ぜひ、radiko、Podcastなどで聴いてみてくださいね!)
我家の西日の強い狭いベランダには、オリーブの木とローズマリーの鉢と、雑草の生えたプランター。朝、小型の鳥さんから立ち寄られます。
①まずは、メジロ
黄緑のピンポン玉がポンポンはねているような可愛い小鳥さん。
名前の通り目の周りが白いのがチャームポイント。
くちばしから尾っぽまで12センチという説明が主ですが、もっとちいさく見えます。だいたいつがいで現れ、「そんな小さい花の蜜も食べるの?」というほど小さいお花も丁寧に確認しています。
②シジュウカラ
今話題の「言葉を持つ」ことが証明された小鳥さん。黒い帽子を被ったような頭、白い胸元には黒いネクタイのような模様が伸び、背中はグレーのストライプというシックなスタイル。メジロより一回り大きい感じ。
自然科学本として異例の重版がかかっている、鈴木俊貴(としたか)先生の「僕には鳥の言葉がわかる」は私の今年のナンバーワン。・実験と観察を繰り返し「シジュウカラ語」が存在することを証明する過程がポップに描かれています。
③スズメ
シジュウカラとほぼ同じ大きさ。その名を知らない人はいない身近すぎる鳥さん。
メジロやシジュウカラと一緒にやってくることも多いスズメ。
鈴木先生の本によると、スズメはシジュウカラ語を理解し危険を察知することもあるそう。
④ヒヨドリ
グレーのツンツンヘアに赤いほっぺ。スズメたちの倍近い大きさで、ヒヨドリがくると小鳥たちは逃げてしまいます。
声が大きくて通る。2羽で来ることもありますが、仲良しのつがいというより大体もめてる感じで何か言い合ってる。冬にオリーブの実を食べにくるのが楽しみ。
ここからは、そろそろベランダに現れるか?と思われる都会に増えている鳥さんを紹介。
⑤イソヒヨドリ
大きさはヒヨドリより一回り小さいくらい。ブルーグレーの背中と赤茶のおなかがおしゃれな鳥さん。元々はイソというだけあって海の近くに住んでいましたが、市街地に引っ越してきていた。
ヒヨドリとは全然違う。ヒタキの仲間だそうです。
・ちなみにメスは地味な茶とグレーなので私は見つけられたためしがありません。
⑥ワカケホンセイインコ
全身明るい黄緑で赤いくちばし、いかにも南国なインコ。尾っぽが長く、全長30センチ以上。本来はインドなどに生息している鳥で、日本ではペットから野生化。
まだベランダには現れていませんが、近くの電線にずらっと並んでいるのは目撃。生態系への影響や農作物への被害など、調査・研究が行われているようです。
ツバメも巣をかけ始め、これからヒナが生まれては巣立ってゆく楽しい季節。親鳥は巣作りにエサ探しに忙しくなります。身近な鳥たちの暮らしを温かく見守ってください。
(TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』より抜粋)