Yahoo! JAPAN

小さな最強の猛毒の持ち主!モウドクフキヤガエルの驚異的な力【眠れなくなるほど面白い 図解 毒の話】

ラブすぽ

小さな最強の猛毒の持ち主!モウドクフキヤガエルの驚異的な力【眠れなくなるほど面白い 図解 毒の話】

ド派手な体色で「危ない」をアピール [カエルの毒]

皮膚から出る毒が吹き矢にも使われた

ヤドクガエルの仲間は有毒種として知られていますが、なかでも特に危険とされているのがモウドクフキヤガエルです。これらの名前は、生息域である中南米の先住民が毒矢に使用していたことが由来となっています。

モウドクフキヤガエルが皮膚から出す毒成分は「バトラコトキシン」といい、脊椎動物が持つ毒としては最強とされています。具体的には1匹が持つ毒の量で大人10人を死に至らしめられるほど。ヤドクガエル科のカエルは小型種ですが、だからといって油断して手を伸ばそうものなら大変なことになってしまいます。

ヤドクガエル科のもうひとつの特徴として、見た目に鮮やかな、派手な色彩を持つ点が挙げられます。これは「警告色(警戒色)」と呼ばれるもので、毒を持った生き物が捕食者に対し、「自分を食べると痛い目にあうぞ」とアピールする意味があります。

興味深いのは、モウドクフキヤガエルの毒は自分の体のなかで合成したものではないこと。まだ正確なところはわかっていませんが、エサとしている昆虫などから取り込んだ毒物を、体内に蓄積しているのではないかと考えられています。そのため、長期間飼育することで毒性が弱まったり、場合によっては毒性を失うこともあります。

最強の毒の持ち主 モウドクフキヤガエル

カエルのなかでも小型種だが、皮膚から大人10人を殺せるほどの毒を出す。

名前は、原住民がその毒を吹き矢に塗って獲物を捕らえるのに用いたことに由来する。

ペットとして飼育すると毒がなくなる!?

モウドクフキヤガエルの毒は、エサとする昆虫などから取り込まれていると考えられている。したがって、毒を持たないエサで育てられる飼育下では毒性が失われる。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 毒の話』監修:船山 信次

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 東武、8500型「ありがとう」イベント開催 亀戸線・大師線で活躍した2両固定編成が引退

    鉄道チャンネル
  2. 大阪で「あずきバー祭り」開催へ 4000本を無料配布

    OSAKA STYLE
  3. カリフォルニアアシカの赤ちゃん 18年ぶりにアドベンチャーワールドに誕生

    あとなびマガジン
  4. 築100年の町家で味わう!白味噌や抹茶のふわふわかき氷が京都に登場

    PrettyOnline
  5. 草野太一「専門学校の頃から続いている“巡り合わせ”。いつかはこの仕事で親孝行したい」【声優図鑑 by 声優グランプリ】

    声優グランプリ
  6. 「世代を越えて見てもらいたい昭和要素が詰まった学園モノ」映画『還暦高校生』公開記念/ひかる一平、直江喜一、河崎実 特別座談会 

    Dig-it[ディグ・イット]
  7. 「DRESSY CAFE」の期間限定フェアで、魔法にかけられたような非日常体験を

    NAGOYA.
  8. 『華Doll*』4thシーズン 3rdアルバム「Human or Doll: Echo」濱野大輝さん、堀江瞬さん、伊東健人さん、駒田航さん、土岐隼一さん、山下誠一郎さん、増田俊樹さん収録後インタビュー|山下「終局に向けて走っているんだなと、より実感として伴ってきた回でした」

    アニメイトタイムズ
  9. 赤羽根健治のフェザーニュース 第131回

    声優グランプリ
  10. 創業から45年、パンを通して山梨の美味しい食と文化を伝える【ベーカリー ルーブル】(山梨県・南アルプス市)

    パンめぐ