【ローカル神スナック】「カニチップ」 を全国民に全力で推したい! 食べたことないなんて人生半分損しているかもよ…
岐阜県民にとって、ソウルスナックといえば「カニチップ」。お祭りの景品やお菓子の詰め合わせ、スーパーのおやつコーナー……いつでも側にいてくれた存在だ。
だがこのスナック、実は全国区ではなかったらしい。
上京して「カニチップ? え、知らない」と言われたときの衝撃は、今も忘れられない。
今回は、そんな「カニチップ」と、雰囲気が似ている「ハートチップル」を食べ比べ。さらに、地元でも噂(?)のレア商品「SUPERカニチップ 濃口」の魅力も紹介する!
・見た目は地味だけど……
まずは基本の「カニチップ(税込149円)」から。
ピンク色のチップスが袋いっぱいに詰まっていて、手に持つと軽くてふわっとしている。
原材料は馬鈴薯でんぷんをベースに、カニやエビを練り込んで揚げたもの。量は60gとしっかりめ。
中身が少なく見えるスナックが多い中、このボリュームは素直に嬉しい。
口に入れると、やさしい食感とともに甲殻類の香りが鼻に抜ける。どこか懐かしくて優しい味。
この凹んだところに、他のお菓子を入れて一緒に食べるのも、よくやったなぁ。
結局は別々に食べたほうが美味しいって分かってるんだけど……それでも、なんだかワクワクするんだよな。
・果たしてハートチップルと似ているのか
比較対象として購入したのが「ハートチップル(税込150円)」。
関東出身の友人にカニチップを説明するとき、「ハートチップルってあるでしょ? あれのカニ版」と言うと、わりと納得してくれる。
でも、やっぱり全然違うのだ。
ハートチップルはにんにく特化型のパンチがあるが、カニチップはもっと繊細で海っぽい。
食感も空気のように軽く、ハートチップルとは全くの別物である。
ちなみに岐阜・愛知・三重あたりのスーパーではかなりの確率で遭遇できる「カニチップ」が、関東ではまず見かけない。どうしてなんだーい!
・幻のスナック?
ちなみに、カニチップには「SUPERカニチップ 濃口(税込127円)」というものもある。
パッケージがキラキラしていて、やたら強そうなカニが描かれている。
昭和感のある素朴な通常版とは異なり、こっちはまるでヒーロー戦隊のようなノリ。バーコードまでカニ仕様で、地方メーカーにしては芸が細かい。
内容量は42gとちょっと控えめ。
見た目は通常版と大きな違いはないが、商品名の通り、味が濃い! でも濃すぎなくておいしい!
旨味がぐっと増していて、甲殻類の香りもより強く感じる。粉も通常版より多めにまぶしてあり、「SUPER」の名に恥じぬ満足度である。ちなみに私含め、周りでは濃口派の方が多い。
でも、この濃口版は地元でも販売されているスーパーが限られているので、私の中では幻のカニチップと呼んでいる。
・カニチップを全国に広めた隊
岐阜県民にとって、いや、私にとって「カニチップ」は、ただのおやつ以上の存在だ。素朴だけど、懐かしさと安心感をくれる味。全国区じゃないなんて、ちょっともったいない!
食べたことないなんて、もしかしたら人生の半分損しているかもしれないよ……。
そんな岐阜のソウルスナックを推していく“カニチップを全国に広め隊”、絶賛隊員募集中だ!
参考リンク:Instagram @kanichip.haruya
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.