【おなかにやさしいいたわりレシピ】はまぐりにゅうめん
薬食同源が日常に根づいた韓国にルーツをもつキム・ナレさんが、疲れたり体調がすぐれないときでも、おいしく食べられる料理を紹介します。年末年始の会食疲れのおなかをやさしくいたわりましょう。
体調をくずしたときに、私を救ってくれた一品です。はまぐりのやさしいだしが五臓六腑にしみわたります。
【レシピ】はまぐりにゅうめん
1 はまぐりは殻をこすり合わせて洗う。鍋に水カップ2+1/2を入れて強火で沸かす。はまぐりを加えてふたをし、口が開くまで1~2分間煮る。ふたを取ってアクを取り、火を止める。はまぐりをボウルに取り出し、ラップをしておく。
2 1の鍋にしょうがを加えて強めの中火にかけ、1分間ほど煮る。味を見て塩少々で調え、火を止める。
3 別の鍋にたっぷりの湯を沸かし、そうめんを袋の表示時間どおりにゆでる。ざるに上げ、流水でぬめりを取って水けをよくきる。器に盛り、1のはまぐりをのせて2をかける。
[1人分200kcal 調理時間10分]
韓国では胃もたれ、二日酔いのときに、にんにくを効かせた「あさりのスープ」を飲む習慣があります。はまぐりのスープには、にんにくではなく、胃にやさしく体が温まるしょうがを合わせました。
【教えてくれた人】キム・ナレ
韓国・仁川(インチョン)出身の料理研究家。東京都内で韓国料理教室を主宰。日本の調理師専門学校で西洋料理を学び、イタリア料理店、地中海料理店勤務を経て独立。夫、幼稚園に通う男児、猫の3人と1匹暮らし。
撮影・邑口京一郎
スタイリング・城 素穂
取材&文・宇田真子
NHKテキスト『きょうの料理ビギナーズ』2025年12月号より抜粋