都筑の「未来」育成に貢献 2個人・1団体に県表彰
青少年の健全育成に貢献のあった個人・団体を表彰する「神奈川県青少年育成活動推進者表彰」で、都筑区から青少年指導員の清水秀昭さん(61)と岡村稔さん(59)、子育て支援事業などを行う「NPO法人のはらネットワーク(山田由美子理事長)」が表彰された。
同表彰は、青少年の健全育成活動に熱意を持ってあたった個人・団体に対し、神奈川県子ども・若者施策審議会若者施策検討部会部会長が表彰するもの。今年度は個人88人と団体5組が受賞した。
住みやすい街に
清水さんは、中川に住んで30年。40歳の頃に「住んでいる街にもっと関わろう」と地域活動に参加し始めた。中川地区青少年指導員になったのは2006年。18年からは地区長として、イベント企画や運営をはじめ、地域のさまざまな取組に参加している。青少年指導員のほかにも、杉山神社の若杉会会員や都筑民家園の理事など、多くの肩書きを持ち、地域活性化に向けた活動に尽力している。
清水さんは「『都筑区をもっと住みやすい街に』と活動を続けてきた。今までの取組が認められてうれしい」と喜びを語った。
子どもたちの帰る場所に
岡村さんは、かしの木台ハイツ自治会の会長時、会員の推薦を受けて、06年から荏田南地区青少年指導員に。以降、荏田南連合自治会主催のイベントなどに参加し、青少年育成に努めている。活動のやりがいは「地域の輪の広がり」を実感できること。
受賞については、「特別なことは何もしていないので恥ずかしい」と照れ笑いを浮かべる。
岡村さんは「荏田南が好き。子どもたちにとっても『帰ってきたいと思える場所』であるよう、少なくとも定年までは青少年指導員の活動を続けたい」と意気込む。
みんな違ってみんないい
NPO法人のはらネットワークは、02年に区内の子育て経験を持つ12人で設立(当時の名称は「めーぷるここ」)。「自然の中であそぶ」ことを重視し、一時保育をはじめ、親子で自然に親しむ「プレイパーク」の運営など、多様な子育て支援事業を行っている。
山田理事長は「子どもも親もスタッフも、一人の人間として尊重して、それぞれの意思に耳を傾けることを大切にしている。こどもたちに『みんな違って、みんないい』と感じてもらえるように」と理念を語る。
受賞を受け「都筑区は子育てがしやすい街。親と子、双方に優しい環境があることは、とてもありがたい」と周囲への感謝を語った。