愛犬を『台風や水害』から守るために準備すべき6つの備え 事前に抑えておくべき知識や防災グッズをご紹介
愛犬を「台風や水害」から守るために準備すべき備え
台風や水害が起こると、浸水・土砂崩れ・土石流・地すべり・河川の氾濫・高潮などが発生する恐れがあります。
日本は雨が多く、梅雨の時期や台風が発生しやすい時期になると、水害が発生する可能性が非常に高くなります。昨今、一時的に狭い範囲で大量の雨が降る「ゲリラ豪雨」も頻発していますね。
お住まいの地域のハザードマップは確認済みでしょうか。市町村のホームページ等で公表されていますので、「(お住まいの地域名) ハザードマップ」と検索するとご覧いただけるかと思います。必ず確認しましょう。
台風や水害が起きたときの愛犬のための備えはありますか。
環境省はペットと同行避難することを勧めていますが、「避難所で愛犬と一緒に過ごせる」ということではありません。簡単に言うと「ペットを連れて避難してください」「ペットを家に残して避難しないでください」という意味です。
「同行避難」と「同伴避難」の違いをきちんと理解し、避難が必要な場合の備えをしましょう。
1.リュック型キャリー
台風や水害が起きたとき、愛犬と同行避難するときは、リュック型キャリーの備えがあると安心です。中型犬や大型犬には、おんぶリュックというものがあります。
背負うことができるため、浸水時も安全に移動することができます。飼い主の両手も塞がらずに済みます。
体力的に背負うことが難しい場合や、背負い続けることに疲れてしまったときのために、リュック型キャリーは、キャスター付きであると尚よいと思います。
2.首輪・ハーネス・リード
普段使っているものと同じものを備えるのがおすすめです。
鑑札は普段使っているものに付けていると思いますので、備えには迷子札を付けておきましょう。
3.ごはん・お水・おやつ
普段食べているものと同じドッグフードとおやつを備えましょう。お水はミネラルウォーターで構いませんが、必ず「軟水(なんすい)」を備えましょう。
硬水(こうすい)はミネラルが豊富な水です。結晶化する恐れがあり、犬の膀胱炎や尿路結石などのリスクを高めることがありますので、おすすめできない水です。
ストルバイトや尿のpHをコントロールするための療養食を食べている犬は、とくに注意しましょう。
4.トイレ用品
✔ペットシーツ
✔トイレットペーパー
✔除菌スプレー
✔ウェットティッシュ
✔おむつ
✔マナーベルト
✔ポリ袋
排泄物を入れておく袋は、「消臭袋」がおすすめです。ペット用、赤ちゃん用のどちらでもよいと思います。
5.レインコート・吸水タオル
台風や水害が起きたとき、避難時は犬の体が濡れてしまうことがあります。ドライヤーは使えないでしょう。濡れたままでいると、体温が下がり、体が冷えてしまいます。
雨の中を移動することを想定し、レインコート備えましょう。ほぼ全身を覆うことができる、オーバーオールタイプがおすすめです。
濡れてしまったときのために、吸水性に優れたタオル(大きめサイズ)を備えましょう。2枚あると便利です。1枚は吸水用、もう1枚は体を保温したいときにも使えます。
6.愛犬手帳
災害時、愛犬を他人に預けるときのために準備しておきたいのが、愛犬手帳です。
✔愛犬の写真
✔名前
✔年齢
✔性別
✔健康状態(持病の有無や投薬の有無など)
✔避妊去勢の有無
✔ごはんの与え方
✔トイレのさせ方
✔かかりつけの動物病院(住所や電話番号など)
✔飼い主の情報(名前住所電話番号など)
✔鑑札番号
✔マイクロチップID
このような愛犬の基本的な情報や相手に知らせたい情報を記載します。狂犬病予防注射済と混合ワクチン接種済の証明書も入れておくとよいと思います。
まとめ
愛犬を台風や水害から守るために準備すべき備えを6つ解説しました。
✔リュック型キャリー
✔首輪ハーネスリード
✔ごはんお水おやつ
✔トイレ用品
✔レインコート吸水タオル
✔愛犬手帳
先日、自宅付近に台風が上陸しました。車のリアガラス(後ろの窓)が割れて粉々になる被害を受けるほど、雨風の強い台風でした。
(備えておいてよかった!)と感じたのが「子供用おむつ」です。我が家の中型犬はペットシーツでおしっこができません。マナーベルトでは漏れてしまう可能性がありました。
子供用おむつは、ペット用おむつよりも吸水量が多いです。中型犬の1日分のおしっこにも余裕を持って対応することができました。
台風や水害が起きたとき、大量のおむつを持ち歩くことは難しいです。子供用おむつであれば、おしっこの場合は1日1枚で済ませられると思います。
愛犬を守るための備えは万全でしょうか。この機会に今一度考え、見直してみましょう。