<ジュビロ磐田キャンプ>新加入のMF倍井謙が戦術練習で持ち味の推進力を発揮!今季の目標は「2桁ゴール、2桁アシスト」
J2磐田の倍井「サイドの選手が仕事をできるかが問われている」
ジュビロ磐田の鹿児島キャンプは28日、ビルドアップからの攻撃面で戦術的な練習が本格化してきました。主力組では名古屋から期限付き移籍で加入したドリブラーの倍井謙選手が左ウイングの位置で後方での組み立てに加わりつつ、持ち味の推進力を発揮しています。今季の目標は「2桁ゴール、アシスト」。チームの攻撃の形の一つに「いかにウイングにいい状態でボールを入れるか」ということがあるとのことで、「サイドの選手が仕事をできるかが問われています」と意気込みました。
一問一答
ーキャンプも終盤に差しかかってきた。手応えを。
体の方はだいぶ仕上がりました。チームとして攻撃的なサッカーをしたいということが一番にあるので、今のところは模索しながらですけど、ポジティブにやれています。その中で得点を2点しか取れていないので、まだアタッキングサードの部分が課題です。練習試合も残っているので、チームとして同じ絵を描けるようにやっていきたいと思います。
ーアタッキングサードは一番の仕事場になる。
キャンプはずっとビルドアップをやってきた中で、昨日くらいからペナルティーエリアへの侵入方向などをやりはじめました。ウイングとして得点やアシストは一番やらなければいけない部分だと思います。周囲の選手の特長を生かしながら、自分の特長も存分に発揮したいと思います。
ー今季の磐田のスタイルで求められるプレーは。
チームとしての形は「どれだけいい状態で両ウイングにボールを入れられるか」というのをハッチンソン監督も言っています。そこで1対1の状況を作って、サイドの選手が仕事をするというのが今やりたいことだと思います。そこで、どれだけ数字を残せるかだと思っています。
ーそれが攻撃の鍵になるということ?
ビルドアップでテンポ良く前に運んで、そこからアタッキングサードは前の3枚や後ろからの押し上げで完結させるということやりたいことです。クロスに入っていくことも含めて得点に対する貪欲さが重要になってくると思います。
ー28日の練習ではワイドに張るだけではなく、下がり気味や内側のポジションも取っていた。
練習試合2戦でボールをサイドから動かす中で、中盤に人がいないのが課題でした。そこで自分やサイドバックが間に入ることで流れができることがありました。自分もサイドの高い位置に張るだけではなく、流動的にサイドバックの選手の位置も見ながらポジションを取るように意識しています。それは監督からの指示もありましたし、選手同士での判断でもあります。
ー名古屋の時からプレーの変化は。
チームのスタイルは少し違うんですけど、攻撃的なスタイルは自分の特長を生かすという部分で相当マッチしています。昨シーズンの自分の結果は全く物足りないので、もっとレベルアップしてチームに貢献できるような仕事をしていきたいと思います。
ー移籍を決断した思いを。
自分自身もすごく悩みましたし、名古屋で勝負したいという思いもあったんですが、昨シーズンは後半戦でなかなか出ることができず悔しい思いをしました。自分のスタイルを見つめ直すじゃないですけど、自分の存在価値をもう1度見いだしたいなと。経験を積むだけではなくて、J2優勝して昇格というところに貢献したいと思います。
ージャーメイン選手が移籍して、誰が点を取るのかが問われている。
自身にすごくプレッシャーを掛けてやりたいですし、複数の得点源があるチームが優勝争いをすると思っています。そこは前線にすごく求められると思うので、毎試合ゴールぐらいの気持ちで取りたいです。昨季は2得点で終わってしまったので、結果として証明できるように2桁ゴール、2桁アシストを目指したいです。
ー藤枝戦でもカットインからのシュートがあった。
そこは自分のストロングとしてやってきたので、あとはいいコースに飛ばしていく当て勘を調整していきたいと思います。
ー磐田のスタイルで成長できる部分は。
ドリブルはあくまで得点を取る手段でしかないので、数字の部分でもっと怖い選手になれるように1年やっていきたいと思いますし、攻撃的なサッカーをするにはボールを持たないといけないので、求められている高い位置からの守備もしっかりやりながら、ストロングポイントを磨いて1年後に成長した姿を見せたいです。