子どもの体と心の変化を見つけたら?思春期の息子に対する適切な対応とは?【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】
子どもの体と心の変化を見つけたら?
幼児の頃は、「ママー、ママー」「こっちきて、遊ぼうよ」「どっかいっちゃやだ!」「など常に一緒に行動していても、思春期になると「……(無言)」「知らない」「うるさい」「ひとりにして」などといわれることもあります。本来は正常な発育ですね。体格な大人に近づいてきます。このように実際に、子どもが思春期の体と心の変化の真っただ中となったおtきに、親はどのように接したらよいのでしょうか?
親としては、子どもが体と心の変化にとまどっているときこそ相談してほしい、頼ってほしいと思うもの。しかし、子どもとしては「親だけはいいたくない」「知られたくない」と思っているものです。心の中では、「怒られるかも」「心配かけちゃうかも」と思っているのかもしれません。それでも、同じ屋根の下に住んでいると、どことなく気がついてしまうものです。知らないふりがいいのか、どこまで声をかけるべきなのか迷うところでしょうか。
こんな対応を目指したい
子どもが体と心の変化にとまどっているようなら相談してほしいと思うお父さん・お母さんは多いでしょう。できればあれこれ口出ししたいのをぐっとこらえて、次のような対応を心がけてみるのはいかがでしょうか。
①見守る
あれこれ聞かず、そっと見守ること。相談しやすい雰囲気をつくることは心がけましょう。
② 寄り添う
相談してきたときに、寄り添うこと。否定をしないで、共感をするようにします。
③ほどよい距離感
つかず離れずな距離感でいること。相談したいときは話せるし、離れたいときには離れていられるくらいで。
子どもが何かいってきたり、反発したり、悩んでいるような雰囲気があったりしても、何かいいたくなるのをちょっと我慢。子どもの悩みは、子ども自身のものなので、本人から相談してくるまでは、見守るというスタンスでいるようにしましょう。話しやすい雰囲気やきっかけをつくってあげてもいいですね。
反発してきたとき、それに真正配から応じて言い返してしまうと言い合いになるばかりで、関係がギクシャクしてしまったり、会話がなくなったりしてしまうことも。
ただし、見守るといっても、放置することはしないようにしましょう。「ぼくのことに関心がないんだ」「どうだっていいんだ」と子どもが思ってしまうと、より心の距離が開いてしまいます。難しいですが、なるべくつかず離れずといった距離感を保ちたいところ。
子どもから悩みやイヤなことがあったことなどを話してきたときには、「それは、イヤだったよね」「どうしたらいいだろうね」と否定せず共感を心がけます。寄り添っている、あなたの味方だよと伝えることで、安心感を与えることができます。また、この本や性教育の本をわたしてあげることで、「相談していいんだよ」というメッセージを伝えてもいいかもしれません。
体の成長を知った場合も、子どもから悩みや困ったことなどをもちかけてくるまでは見守るようにしましょう。体の変化は、とくに親にはいいたくないと思っているかもしれません。
それでもやはり、体が自分の思いとは関係なく成長し変化していくことは、とまどいが大きいものです。そんなときは、同性であるお父さんや年上の兄弟、いとこなどから、自分が同じ年ごろのときどうだったかという話や、悩んでいたこと、知っておきたいことなどを経営者として伝えるのもよいでしょう。経験を話せるのは、同性ならではです。
【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子