戦闘機&メタセコイアが大人気フォトスポット!一日楽しめる物産館「メタセの杜」で築上町の新たな魅力発見(福岡・築上町)【まち歩き】
福岡県築上町の物産館「メタセの杜」。航空自衛隊築城基地に隣接するという立地を活かし、戦闘機展示や地元特産品、四季折々の美しい景観で、地域内外から注目を集める物産館として進化を続けています。
■他にはない!戦闘機が迎える物産館
メタセの杜最大の特色は、2020年から展示されているF-4戦闘機とT-33A練習機です。裏手の芝生広場に堂々と展示された戦闘機は、観光バスが立ち寄って写真撮影するほどの人気スポットとなっています。
「自衛隊グッズのワッペンなども販売しており、自衛隊ファンの方がよく買ってくださっています」と話すのは、施設スタッフの吉元さんです。築城基地からの飛行機が頭上を飛び交う立地だからこそ実現できた、他の物産館では味わえない体験がここにあります。
広大な芝生広場には遊具も設置され、土日祝日には子どもたちがサッカーで走り回り、夕方には犬の散歩を楽しむ人々の姿も見られます。戦闘機という男心をくすぐる展示と、ファミリーが安心して過ごせる空間が絶妙に調和しています。
■とれたて野菜と限定グルメが自慢
メタセの杜のもう一つの魅力は、地元農家直送の新鮮な農産物です。「開業当初から地元農家と直接委託販売契約を結んでおり、旬のとれたて野菜が豊富に揃っています。直売所ならではの鮮度と手頃な価格が大きな強みです」と吉元さんは説明します。
季節ごとの人気商品として、今の時期はスイートコーンやビワが挙げられます。年間を通して人気なのは「寒菊」というお菓子で、築上町ではメタセの杜のみで販売しています。
さらに注目は「隊員食堂カレー」です。築城基地料理長監修の元、観光協会と合同で開発され、基地で提供しているカレーを再現した商品。「基地で食べられているものとほぼ同じ味を再現しており、定番の人気商品です」。
はちみつソフトクリームも人気で、ソフトクリームにハチミツのコクのある甘さが重なって絶品です。
健康志向の商品として、菊芋関連商品も充実しています。生の菊芋は11月から3月頃まで、菊芋茶や菊芋パウダーなどの加工品は年間を通して販売され、イヌリンによる糖質抑制効果が期待できる商品として定着しています。
■四季彩るメタセコイア並木とライトアップ
施設名の由来でもあるメタセコイア並木は、2か所設置され四季を通じて異なる表情を見せてくれます。特に秋の紅葉は美しく、昨年11月下旬には初のライトアップイベントを開催しました。「予想以上の来場者で満車になるほど好評でした。シャボン玉イベントも併催し、子どもから大人まで大人気でした」と吉元さんは振り返ります。
冬には雪化粧したメタセコイア並木も見どころで、落葉樹ならではの季節の移ろいを楽しめます。
■20周年を迎える記念イヤー
今年で20周年を迎えるメタセの杜では、12月に2日間にわたる大規模な記念イベントを計画中とのこと。また、遊具のリニューアルや店舗内の改装も検討中です。
「コロナ禍で減少した来場者を呼び戻すため、家族層向けの施設やイベントの刷新を進めています」と今後の展望を語る吉元さん。マルシェやシャボン玉イベントなど、新たな取り組みも予定されています。
■地域を結ぶ観光拠点として
利用者は地元住民のほか、大分方面へ向かう途中に立ち寄る観光客が多いです。周辺には旧蔵内邸、綱敷天満宮、牧の原キャンプ場などの観光スポットがあり、メタセの杜で新鮮な野菜を購入してキャンプを楽しんだり、九重の別荘で味わったりする利用者も多いということです。
農家の高齢化による離農がある一方で、新規参入の若手農家や家庭菜園の延長として出品する農家も増えており、地域農業の新たな可能性も感じさせます。
戦闘機展示という唯一無二の魅力と、地元に根ざした特産品、そして四季を通じたイベントで、メタセの杜は単なる物産館を超えた地域の魅力発信拠点として、さらなる進化を続けています。
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■築上町物産館「メタセの杜」
住所:福岡県築上郡築上町弓の師765
電話:0930-52-3828
営業時間:8:00~18:00
定休日:1月1日~1月4日 / 2・5・7・9月の第2水曜(変更の場合あり)
公式HP:https://metase.net/