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なぜ私たちの島が……。ドキュメンタリー映画『戦雲 -いくさふむ-』、タイトルの意味とは?

文化放送

3月13日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに、3月16日から公開されるドキュメンタリー映画『戦雲 -いくさふむ-』の監督、三上智恵さんが登場。与那国島、宮古島、石垣島を舞台とした同作について語った。

壇蜜「今回の映画のお話をぜひ、お願いします」

三上智恵「“戦雲”という言葉、世界中にあるらしく。戦の到来を告げる不吉な雲、という意味ですね。“いくさふむ”と読ませたのはなぜかというと、石垣島や与那国島や宮古島……、沖縄本島より台湾に近いほうの先島と呼ばれる地域が舞台なんです。石垣島に、今年87歳になる、山里節子さんという、地元では知らない人のいない有名なおばあちゃんがいるんです。彼女が、とぅばらーまという、石垣、八重山の人たちしか歌わないような、ソウルソングを歌うんですね」

大竹まこと「はい」

三上「思いや『あなたが好き』『月がきれいだね』というだけじゃなくて、教訓や怒り、悲しみなども即興で読み込んでいくような歌なんですね。2016年に自衛隊の予定地に案内してくださったことがあったんです。まだ何もない、於茂登岳(おもとだけ)という、石垣島でいちばん高い山の麓に、自衛隊の基地ができるんだよ、と話していただいて。そのときちょうど黒い雲が来て。雨が降りそうだからロケを切り上げましょう、なんて話をしていたら、山里さんが『こういう雲を見ていると、また戦雲がこの島を包んでいる、と思うのよ』と。そう言ったかと思ったら、とぅばらーまを歌い始めたんです」

大竹「うん」

三上「その歌詞は、また戦雲(いくさふむ)が湧きだしてきたよ、怖くて夜眠ることもできない、というものでした。彼女が8歳のころの沖縄戦のことを言っているんですけど『また私たちの南西諸島が戦争に使われるの? ここに戦車やミサイルが来て攻撃対象になる、という運命を、なんでまた背負わないといけないの?』という嘆きの歌なんですね」

大竹「舞台は沖縄本島ではなく、与那国、宮古島、石垣島。そこを丹念にドキュメントで撮っていらっしゃいます」

三上「完全なドキュメンタリーです。俳優さんは出ていません」

大竹「そうでしたか。物語性が強い、と観させていただいたので……。柔らかな空気が、映画全体を覆っているなと思いました」

三上「最初に紙芝居が出てくる、そういう演出は少しあります」

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