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【藤沢 イベントレポ】辻堂朝ごはん朝市 - 食を通じて地域がつながる、辻堂の新しい朝の風景

湘南人

辻堂駅から徒歩3分の神台公園(シークロス公園)で毎週日曜の朝7時から9時までの2時間、「辻堂朝ごはん朝市」が開催されています。
地域のおいしい食材を食べて、体も心も、さらには地球の未来も健康にしたいという思いのもと、2025年6月29日(日)から始まったイベントです。

藤沢の有機農家が神台公園に大集結

筆者が訪れた2025年12月7日(日)は、藤沢市内の有機農家や野菜加工品のお店、有機野菜を使ったワンコイン朝ごはんを提供するお店など10店舗が集結し、早朝から家族連れやわんちゃん連れ、有機野菜を求める常連さんなどでにぎわっていました。

食を中心に人と地域がつながる場をつくりたい

「人とのつながりが『食』から生まれる可能性を感じて、朝ごはん朝市を始めました。」
そう語るのは、「辻堂朝ごはん朝市」実行委員長を務める、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)総合政策学部4年生の杉優之介さん。

藤沢市の北部には農地が広がり、丹精込めて有機野菜を育てる農家さんが多く暮らしています。杉さんは、厳選した地産野菜を扱う辻堂南口の「8sai」でのアルバイトを通じて、「食」というキーワードは人間同士の共通言語になると感じたそう。

「KidaniFarm」の有機野菜

一方で、農家の思いを直接伝えられる場が少ないことや有機野菜の販路が限られていること、農地の宅地化や農業の大規模化が進んだことで小さな農家が減っているという現状にも直面。

大学でコミュニティやソーシャルマーケティングについて学ぶ杉さんは「農業を元気にし、人のつながりを育て、有機野菜の美味しさを知ってもらえる場をつくりたい」と考え、その考えに賛同する人たちによってコミュニティが広がっていきました。

【藤沢 オープンレポ】8sai 辻堂店 - 駅近で地産野菜が揃うお店!『8sai 辻堂店』2022年6月17日(金)オープン!湘南エリアを中心に駅ビル「ラスカ」を運営している湘南ステーションビル株式会社は、2022年1月に閉店した辻堂駅南口の「NewDays 辻堂店」跡をリニューア ルし、2022年6月17日(金)に地産地消ショップ「8sai(ハッサイ) 辻堂店」をオープンしました。同ショップは、茅ケ崎エリアで既に2店舗展開し、今回の辻堂店で3店舗目となります。地元野菜と果物、人気のフルーツサンドに加え、精肉、干物など、普段の食卓に欠かせないものからちょっとした良いものまで取り揃えています。コンセプトは、...

湘南人

色とりどりの新鮮な有機野菜が並ぶブース

色鮮やかな有機野菜がずらりと並ぶ会場は、生産者の想いや温もりが伝わる、あたたかな雰囲気に包まれていました。
週替わりで複数の農家が出店するため、本記事では12月7日(日) に出店された農家さんからいくつかご紹介します。

遠藤で微生物や野草の力を信じて農業を営む「ポタジェ」の有機野菜は、どれも艶があり愛情と手間がかけられていることが一目で伝わります。 桃のようなかぶ「もものすけ」を試食させてもらいましたが、かじった瞬間、口の中に水分がほとばしり、その甘さと瑞々しさに驚きました。

獺郷と打戻で、自然や体に優しい農業を営む「kidanifarm」。
笑顔が素敵な木谷さんご夫婦が育てる個性豊かな有機野菜には、島にんじんや菊芋など、普段スーパーでは手に入りにくい野菜もあり、眺めているだけでワクワクします。

筆者はにんじんセットを購入し、翌日オイルでソテーして岩塩だけでシンプルにいただきましたが、香りがよく皮まで甘みの強いにんじんに感動。ぜひ一度食べてほしいです。

遠藤の「百笑831」には、立派なネギやわさび菜、丸々とした白菜など丁寧に育てられた野菜がずらりと並んでいました。

今年は降雨量が少なかったこともあり、土の状態を細かく観察しながら水やりを調整し、状況に合わせてネットを掛ける場所を変えるなど日々工夫を重ねてきたそう。有機野菜を育てるには、こうした細やかな手間と愛情が欠かせないのだと実感するお話でした。

有機野菜を使った加工品やワンコイン朝ごはん

「清水秀紀商店」は藤沢の有機・自然栽培の野菜を、保存料や添加物を一切使わずに加工しているお店。フードロス削減にも力を入れています。

体に優しい原材料のみが使われているため、小さなお子さんにも安心。この日はトマトジャムを試食させてもらいましたが、爽やかなトマトの甘みがふわっと口の中に広がり、パンともヨーグルトとも相性抜群です。

ワンコイン朝ごはんを提供していた「クロマツプロジェクト・松の台所」。

この日のメニューは秋田名物の松だまこ餅汁と松薬膳ドリンク。松と生薬のエキスをじっくりと抽出した松薬膳ドリンクをいただきましたが、甘酸っぱい梅ドリンクがベースで飲みやすく、クセになる美味しさです。

慶應SFCの学生が主体となって育てるお米「SFC米」

最後にご紹介するのは、SFCの学生たちが主体となって、キャンパス近隣の御所見地区の田んぼを借り、手作業で稲作を行っている「オコメンプロジェクト」が育てた「SFC米」。

このプロジェクトでは、学生たちが田起こしから田植え、収穫まで全てに携わってお米を育て、食を通じて地域と大学が新たなコミュニティを築くことを目的としています。

育てているお米は、合鴨農法でつくられるうるち米「キヌヒカリ」、奥深い風味が自慢のもち米「喜寿」、翡翠のような美しい緑色が特徴の古代米「緑米」の3種類。「キヌヒカリ」を家で炊いてみたところ、粒立ちが良く噛めば噛むほど甘みが感じられ、とても美味しいお米でした。

辻堂から始まる新しい朝の文化

ヨガや太極拳などのフィットネスイベントも行われており、この日は太極拳の源流である「陳氏太極拳」の免状を持つ、藤沢育ちの塚本さんがイベントを担当。太極拳が初めての方でも参加しやすい内容で、朝の清々しい空気の中、参加者のみなさんが気持ちよさそうに体を動かしている姿が印象的でした。

公園の入口付近では、藤沢市内の企業の方が有志で掃き掃除をされていました。お話を伺うと、神奈川美化財団に登録し、市内でビーチクリーンやタウンクリーンを続けているそう。イベントを通じて、心地よい循環が生まれていく瞬間に出会えたような気がしました。

生産者から有機野菜を買うだけではなく、地産地消を通じて人と地域がつながり、日曜の朝の過ごし方を豊かにしてくれる「辻堂朝ごはん朝市」。

農業の未来に向き合い、地域の架け橋となる「辻堂朝ごはん朝市」は、藤沢の新しい流れを生み出すあたたかな場所でした。早起きに成功した日曜の朝に、ぜひ一度訪れてみてください。

辻堂朝ごはん朝市

開催日時

毎週日曜日 7:00~9:00(雨天中止・詳細はInstagramをご確認ください)

開催場所

神台公園(シークロス公園)
〒251-0041 神奈川県藤沢市辻堂神台1丁目4

駐車場:なし

参加費

無料

主催

辻堂朝ごはん朝市実行委員会

協力

クロマツプロジェクト

後援

藤沢市

2025年12月7日(日)出店者

相原農場
清水秀紀商店
ポタジェ
Kidani Farm
たかぎさんちの畑
ハジまる畑
まるほ農園
百笑831
オコメンプロジェクト
クロマツプロジェクト・松の台所

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