浮世絵を通して江戸の食文化にふれる「江戸メシ」展が2025年1月5~26日、原宿『太田記念美術館』で開催
日本において食文化が大きく発展した江戸時代。葛飾北斎や歌川広重、歌川国芳といった人気絵師たちをはじめとする約90点の浮世絵を通して、江戸の食文化の魅力にふれる「江戸メシ」展が、2025年1月5日(日)~26日(日)、東京都渋谷区の『太田記念美術館』で開催される。
寿司やそば、天ぷらなど人気を博した江戸メシがずらり
江戸時代に人気を博していた、寿司やそば、天ぷらなどのファストフード。浮世絵にはそれらの料理を自宅で気ままに食事を楽しむ姿や、料亭や屋台で舌鼓を打つ姿など、さまざまな料理や食事の様子が描かれている。
本展では約90点の浮世絵を通して、現代の食文化にもつながる「江戸メシ」の魅力に迫る構成となっている。眺めているだけでそそられる、数々の料理やユーモアたっぷりの食事風景も興味深い。
人気絵師たちが描いたひと味違う江戸メシも登場
見どころのひとつが、北斎、広重、国芳といった人気絵師たちが描いた江戸メシだ。
北斎や広重は風景画、国芳は武者絵や戯画が有名だが、じつは江戸っ子たちの暮らしを描くことも得意だったという。彼らの代表作とはひと味違った多彩な江戸メシの描き方に注目したい。
学芸員によるスライドトークも開催
1月8日(水)・17日(金)・21日(火)の各日11時~30分程度、展覧会の見どころを学芸員がレクチャーするスライドトークが『太田記念美術館』視聴覚室にて開催される。定員50名。聴講には「江戸メシ」展の当日入場券と整理券が必要。整理券は10時30分~配布。展覧会入場券購入時に申し出を。
開催概要
「江戸メシ」
開催期間:2025年1月5日(日)~26日(日)
開催時間:10:30~17:30(入館は~17:00)
休館日:月(祝・休の場合は開館、翌休)
会場:太田記念美術館(東京都渋谷区神宮前1-10-10)
アクセス:JR山手線原宿駅から徒歩5分、地下鉄千代田線・副都心線明治神宮前駅から徒歩3分
入場料:一般1000円、高校・大学生700円、中学生以下無料
※障害者手帳を持参で本人と付き添い1名100円引き。
【問い合わせ先】
ハローダイヤル☏050-5541-8600
公式HP https://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
取材・文=前田真紀 画像提供=太田記念美術館
前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。