【潜入】これ何つくってる? 非公開のモンテールつくば工場を見学したら「かわいい瞬間」が止まらなかった
全国の工場を巡ってきた工場見学マニアの夏野が、個人的にお気に入りの見学スポットのひとつが岐阜県にあるモンテール美濃加茂工場だ。
ここはモンテール唯一の一般見学可能な工場として知られているが、なんと今回は非公開のつくば工場に特別潜入させてもらえることになった。
さまざまなスイーツを製造しているつくば工場は、とにかく「かわいい!!」が止まらない場所だった。そして気づけば、ますますモンテールのファンになっていた……。
・つくば工場、まさかの潜入OK!
つくば工場があるのは茨城県坂東市。1997年に稼働したモンテールを支える基幹工場で、このつくば工場と他2工場で、シュークリームやエクレアなど、毎日70~80万食、年間100種類以上の新商品を製造している。
今回はガラス越しではなく、実際に製造ラインの中へ潜入させていただいた。
エリアを移動するたびにローラー掛け、手袋ごと次亜塩素酸に浸すなど、衛生管理が徹底されており、食品メーカー勤務経験のある私にとっても、ここまで手洗いルールが徹底している現場はなかなかない。
「そりゃあ、あの安心感あるスイーツができるわけだ」と妙に納得。
それでは、早速中の様子を見ていこう!
・まずはホイップ&カスタードの世界へ
スイーツの要の一つともいえる、ホイップとカスタード。
モンテールでは自社のミルクプラントで低温殺菌(65℃で30分)した牛乳を使っている。
今回は特別にこの牛乳を試飲させてもらったが、さっぱりしていながら風味は濃厚。これがモンテールの味を支えているのか! (試飲は見学後に別の場所にて実施)
カスタードを炊く香りが漂うエリアでは、砂糖・卵・小麦粉というシンプルな材料を、職人が絶妙な熱加減で仕上げていく。
スイーツごとに複数のカスタードを炊き分けているというのも驚きだった。
・さて問題です。これは何のスイーツ?
ここからは、ちょっとしたクイズ形式でお伝えしたいと思う。
これは何を作っているところでしょう?
長いトンネルオーブンを通って出てきたのは……
そう! これは、シュークリームの生地。ふっくら膨らんだ生地が並ぶ姿、かわいすぎる。
ここにクリームを注入して、
あの定番人気商品であるシュークリームが仕上がっていく。
続いて登場したのは、さきほどよりも大きめの円形生地。
ここまで見たら、もうわかると思うが、正解はどらやき。
香ばしく焼かれ、裏表に分けるために斜めに上がっていく姿が健気でたまらない。
あんことクリームを挟んで、ふっくらどら焼きの完成。ドラえもんが見たら、間違いなく歓喜する光景だ。
・ロールケーキはなんと手巻き!
つづいてはこちらの細長い生地。
全体を見るとシート状になっている。さて、何を作っているでしょう?
焼き上がった状態がこちら。
そこにクリームをのせ、
適切な大きさにカットして
巻きます!
そう、これはロールケーキ。なんと1本1本、手巻きで生産されているのだ。やさしく、繊細で、しかもスピーディー。見惚れる。
その後、機械でカットされ、包装されていく。
最後に案内されたのは、大きなドラム型の鉄板。そこに生地を焼き付けていく。
これは、クレープなのだ。薄く焼かれた生地にクリームなどを包むのは、やはり人の手。
このクレープもおいしいよね~。
ほかにも、私の大好きなエンローバー(チョコをかける機械)を通るプチエクレアの製造工程も見学させてもらった。
やっぱ、絶景だぁぁぁ~。
いろいろと見ているうちに、だんだんお腹がすいてくる。
そう思っていたところに、案内してくれた方が「ぜひできたてを」と、いくつかピックアップしてくれたのだ。
・グルメ工場見学はやはり美味しくて楽しい
ひと通り見学したあとは、会議室で試食タイム。
今回は特別にできたてを用意していただいたのだが、ひと口食べると驚く。とくにシュークリームやどら焼きは、普段のものとは食感がまるで違う。(下記画像には10月末取材時の期間限定商品も含む)
生地にまだ水分がなじんでいないから、シューはサクッと軽やか。
どら焼きは香ばしさが立っていて、どれも風味が際立つ。
できたての方が好みのものもあれば、普段食べている馴染んだ状態の方が好みのものもある。
どちらにしても、やっぱりモンテール、すごい。
今回は特別に非公開のつくば工場をじっくり潜入させてもらったが、一般見学ができる美濃加茂工場にも推しポイントは山ほどある。
次はそちらの魅力を存分に紹介したい。
参考リンク:モンテール 工場
執筆:夏野ふとん
Photo:RocketNews24.