旧上野ふれあいプラザ問題 違約金請求を議会に説明 伊賀市
公募型プロポーザル方式で売買契約を締結した公共施設「旧上野ふれあいプラザ」が3年以内という工事完了期限が守られていない問題で、三重県伊賀市は2月18日、市議会議員全員協議会で契約した事業者の「ひまわりケアサービス」(愛知県愛西市)に違約金約5776万円を請求すると説明した。違約金の支払い期限は3月末で、市は今週中にも文書を手渡す方針。
市資産経営課によると、市は事業者から工事期限延長の要望に対し、現地立ち合いで工事の未完了を確認。検討条件とする融資や工事業者の確保を証明する書類、工事計画書、スケジュールを提出するよう通知していた。
事業者は提出期限だった1月31日、必要書類の提出について困難と報告。市には事業継続の意思を伝えたという。稲森稔尚市長は全員協で「これだけ待たされ、約束が守られなかったことは重い」と述べた。