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【ルーキー通信簿】西武は武内夏暉が獅子奮迅の活躍で新人王 ドラ2上田大河らも一軍デビュー飾る

SPAIA

西武のルーキー通信簿,ⒸSPAIA

武内夏暉はエース級の活躍

今季もニューヒーローが数多く誕生したプロ野球。西武のドラフト1位左腕・武内夏暉がパ・リーグでは7年ぶりとなるルーキーでの新人王に輝くなど、新人選手たちの活躍も光った。

そこで今年のルーキーたちが一軍でどのような活躍を見せたのか、球団ごとに通信簿を作成した。投手は「球威」「制球力」「奪三振」「総合」、野手は「パワー」「選球眼」「走力」「貢献度」のそれぞれ4項目について、5段階で評価している。

今回は3年ぶりの最下位に沈んだ西武のルーキーたちを見ていく。


投手ではドラフト1位の武内夏暉と同2位の上田大河が一軍戦力となった。武内は開幕ローテーションの座を勝ち取ると、プロ初登板となった4月3日のオリックス戦で7回1安打無失点の快投で白星デビュー。5月には4試合に登板して3勝無敗、防御率0.63と圧巻の成績で、新人としては2015年の高橋光成以来となる月間MVPにも輝いた。

その後も新型コロナウイルス感染による離脱などはあったものの、新人離れした投球で先発ローテの座を守った左腕は、シーズン最終登板となった9月30日の日本ハム戦で規定投球回に到達し、2桁10勝もマーク。リーグ2位の防御率2.17を記録するなどエース級の活躍を見せ、新人王に輝いた。

一方の上田は6月4日に初めて一軍登録され、同5日のヤクルト戦(神宮)でプロ初登板。主に中継ぎとして起用されていたが、シーズン最終登板となった9月28日のロッテ戦でプロ初先発し、4回75球3安打無失点に抑えるなど、17登板で防御率2.70の成績で1年目を終えた。

投手の各項目は球威がリーグの平均球速、制球力は同BB%(対戦打者に占める与四球の割合)、奪三振は同K%(対戦打者に占める奪三振の割合)、総合は同FIP(投手の責任である被本塁打、与四死球数、奪三振数のみで投手の能力を評価した指標)から算定した。

武内はストレートの平均球速が145.9キロ、K%は18.8%と、とともにリーグ平均並みで球威と奪三振の評価は「3」。一方、BB%は規定投球回に到達した両リーグの投手の中で5番目となる3.9%をマークし制球力は「5」、FIPも同7位となる2.67の好成績で、総合評価は「4」となった。来季はさらなる進化を遂げ、投手タイトルの獲得が期待される。

上田はストレートの平均球速が145.0キロで球威の評価は「3」。BB%(13.1)とK%(11.1)はともにリーグ平均を下回り、制球力と奪三振の評価は「2」となり、FIPも4.93と振るわず、総合評価は「1」となった。このオフは1年間戦える体力づくりに努め、来季は飛躍の年としたい。

そのほか、ドラフト3位の杉山遙希と同7位の糸川亮太も一軍登板を果たした。杉山は高卒ルーキーながら9月12日の楽天戦でプロ初登板初先発。4回途中5安打6失点(自責は0)とほろ苦いデビュー戦となったが、貴重な経験を積んだ。社会人出身の糸川は中継ぎとして4試合に登板し、0勝1敗、防御率9.82の成績だった。

野手は村田怜音と奥村光一がプロ初安打

野手では、育成6位の奥村光一が一軍デビューを果たした。6月に支配下登録を勝ち取り、同月9日の阪神戦で「1番・センター」としてプロ初出場を果たすと、その後もコンスタントに起用され、初安打、初打点、初盗塁をマーク。最終的に、45試合に出場して打率.177、3打点、2盗塁の成績を残した。

野手の各項目は、パワーがリーグの平均ISO(=長打率-打率:長打力を示す指標)、選球眼は同BB/K(四球と三振の割合から打者の選球眼を見る指標)、走力は同spd(走力を示す指標)、貢献度は同wRC(特定の打者が生み出した得点を示す指標)から算定している。

奥村はISOが.025、BB/Kが0.17で、パワー、選球眼ともに評価は「1」。また、決して足は遅くないはずだが、spdは2.5で走力評価も「2」にとどまり、貢献度評価は「1」となった。試合数の半分以上が途中出場だったことを割り引いても、一軍で通用したとは言い難い成績だっただけに、来季はさらなるレベルアップが求められる。

支配下唯一の野手指名だったドラフト6位の村田怜音は5月11日の楽天戦で一軍初昇格、即スタメン起用されると、プロ初打席で初安打をマークする鮮烈デビューを飾った。だが、同月15日の日本ハム戦の守備時に「左膝後十字靭帯損傷」の大けがを負い、そのままシーズンを終えた。けがが癒えた来年、和製大砲としてブレイクできるか注目だ。

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記事:SPAIA編集部

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