夏島小6年が露店市 地元の“推し店”教えます
夏島小学校の6年生は6日、地元店の魅力を紹介する露店市を追浜駅前で開催した。菓子店や飲食店、美容室、青果店など、追浜銀座通り商店会9事業者の商品の販売や店を紹介するブースを設置。販売や商品説明、販促ポップの制作、売り上げ管理などを児童が担当した。
取り組みは同校の総合学習の一環。商店街への親近感を育むことで、児童自身が地域の担い手であると自覚することを目指した。昨年11月に各店主へインタビュー、12月と1月には職場体験を実施した。
追浜本町のレストラン「ブルーバード」の店主・大熊敦さんは「働く大人のリアルを見せたかった」と、料理の味を支える素材へのこだわりや、広告費用など販売にかかるコストについても丁寧に説明。「収益を出すにはどうすればよいか」。児童らは露店市に先駆けて商品の販促チラシを配布したほか、校内放送でも商品の予約を呼びかけ、当日は用意した弁当70個を完売させた。参加した森斗真さんは「実際にモノを売ることで、お金を稼ぐことの大変さが身に染みてわかった」と達成感をあらわにした。
学習を取りまとめた安井望教諭は「人と人との関係が希薄になりつつある現代に、相手のことを知る喜びを感じ、社会で生き抜く力を身につけてほしい」と学習の意図を話した。