36歳、経理職の《リアル貯金額》。家族がいます。資産を安定させる方法はありますか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【36歳 男性】
【貯蓄額】36歳、男性の場合
プロフィール
36歳、男性
情報通信業の経理職、年収500万円
妻(31歳、個人事業主)、子(0歳)との3人暮らし
【相談内容】デイトレで稼いでいますが、将来は配当金で生活したいです。
「今の貯蓄に満足してしまうと、日々のデイトレードの成績が下がる気がします。究極は配当金で生活できるようになりたいと思っていますが、安定した資産配分を作るにはどうすればいいですか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である30代2人以上世帯の貯金額は、平均が601万円・中央値が150万円*です。
質問者さんの資産額は1,030万円で、これは平均貯金額の約1.7倍、中央値の約6.9倍となります。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
配当金生活を目指す!会社員のための安定した投資スタイルとは
質問者さんは、現在デイトレード(短期取引)で成果を上げておられ、将来は配当金で生活したいとお考えなのですね。
効率的で安定した資産形成の方法を紹介します。
会社員にデイトレードは不向き
デイトレードは市場が開いている時間に取引に集中する必要があるため、日中仕事がある会社員には不向きな投資スタイルと言えます。
長期的に勝ち続けるのはプロでも難しく、多額の資金を投入するのはかなりのハイリスク。
趣味として少額で楽しむ程度にとどめ、主要資金は安定した運用に回すことをおすすめします。
投資の基本は「長期・分散・積立」
短期投資に慣れていると退屈に思えるかもしれませんが、「長期・分散・積立」は資産形成の王道です。
つみたてNISAやインデックスファンド(全世界株式・全米株式など)を活用し、コツコツと積み立てることで将来の安定につながります。
配当金生活の「4%ルール」
配当金生活を目指すなら、長期・分散・積立投資で資産を築くことが重要です。
その後、資産の取り崩し方として「4%ルール」を検討してみてください。
4%ルールとは、投資で作った資産を一気に売却せず、毎年資産の4%ずつを取り崩す方法です。
資産を運用し続けながら少しずつ取り崩すため、資産が枯渇しにくい点がメリット。
資産を維持しながら配当金生活を実現できますよ。
まとめ
・質問者さんの貯金額は、平均貯金額の約1.7倍、中央値の約6.9倍。
・デイトレード(短期取引)は会社員には向いていない投資スタイルです。
・王道の「長期・分散・積立」投資で資産を作り、将来はその資産を4%ルールで取り崩すことで、安定した配当金生活を実現できます。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。