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幸ケ谷小学校 校舎がアートに変身 卒業式で保護者企画

タウンニュース

アート作品が投影された校舎児童たちも影絵で”共演”

区内各地で卒業式が行われた。幸ケ谷小学校では3月19日の式典後、最後の思い出づくりとして保護者から児童へのサプライズ企画「プロジェクションアート」が行われた。児童たちは特別な空間で最後の思い出を作り、旅立ちを祝った。

幸ケ谷小学校では卒業式後、児童と保護者らが体育館に集合。○×クイズやクラス対抗ゲーム、おやじバンドの演奏などで「祝う会」を楽しんだ。そして、保護者有志からの最後のサプライズ企画として行われたのがプロジェクションアートだ。学校生活の多くをコロナ禍の制約の中で過ごした6年生。「中学が別々の子も多いので、最後に校舎で思い出に残る体験をプレゼントしたかった」と祝う会委員長の小林智江さんは話す。

小林さんの思いに応えたのが、アニメーションなどのメディア表現を学ぶ宝塚大学。渡邉哲意教授の研究室では2020年から「光のアートで校舎を包もう!」プロジェクト(協賛/(株)フォーラムエイト、(一財)最先端表現技術利用推進協会)に取り組んでいる。校舎全体に世界的な映像アーティスト長谷川章氏の作品を校舎に投影し幻想的な空間を作り出す企画は、全国各地の学校で行われてきた。

神奈川工業高も協力

すっかり日が沈んで午後6時半を過ぎると児童らは校庭へ。校舎の壁面に次々と作品が映し出されると、どよめきや拍手が起こった。なかには、投影機の前に立ち友人と自分たちの影を校舎に映して楽しむ子どもたちの姿も。渡邉教授は「自由に最後のひと時を楽しんでもらえれば何より」と笑顔で見守った。

さらに当日は、同研究室と一緒に毎年文化祭でプロジェクションマッピング作品を作っている神奈川工業高校の生徒たちも協力。2年生8人が準備や設営に携わり、田中優誠さんは「自分たちの勉強にもなったし、何より児童たちの思い出づくりの力になれて嬉しい」と振り返った。

「6年間で一番の思い出になった」と約30分のアート体験を楽しんだ児童たち。4月からの新たなスタートに向けて「サッカーを頑張りたい」「英検に挑戦したい」などそれぞれの目標を語った。小林さんは「子どもたちのために協力してくれた皆さんのおかげ」と感謝を口にし、「喜んでもらえてよかった。幸ケ谷小での経験と思い出を胸に中学でも頑張ってほしい」とエールを送った。

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