幻の高砂染、好古園で蘇る歴史と色彩 好古園「高砂染展」姫路市
姫路城西御屋敷跡庭園『好古園』(姫路市)で、12月8日から24日まで「高砂染展」が開催されます。
江戸時代に姫路藩の特産品であった高砂染の技法を用いた作品を、高砂染の再興を行う株式会社エモズティラボ協力のもと展示されます。
江戸幕府に献上するほど高級品であった高砂染の絹の反物は、明治以降は庶民向けの木綿製が主流となり、現存しているほとんどが木綿製。昭和初期に製法が途絶え、現存品も少なく「幻の染物」ともいわれています。
高砂染のデザインは、高砂神社(高砂市)の「相生(あいおい)の松」と、イザナギ・イザナミの化身である老夫婦「尉(じょう)と姥(うば)」伝説に関連する吉祥紋を重ねたモチーフとしており、多様な色彩が特徴です。
好古園は、約1万坪の池泉回遊式の日本庭園で、屋敷跡や通路跡などの地割を活かした趣の異なる9つの庭園を散策することができます。
<記者のひとこと>
美しい日本庭園で開催される同展は、江戸時代の贅を極めた染物の魅力を感じると思います。抽象的なモチーフと多彩な色彩にも注目ですね。
開催期間
2023年12月8日(金)~24日(日)
場所
姫路城西御屋敷跡庭園 好古園
(姫路市本町68番地)
時間
9:00~17:00(入園は16:30まで)
入園料
大人(18歳以上)310円、小人(小中高生)150円
問い合わせ
姫路城西御屋敷跡庭園 好古園
TEL 079-289-4120