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【東京・下北沢】石臼まわる店内で「挽きたて」の抹茶香る「CAPOON抹茶製造所 下北沢店」

CAKE.TOKYO

抹茶を挽く石臼

近年、抹茶を使ったスイーツがますます注目を集める中、ここでしか味わえない手づくりの抹茶スイーツを楽しめるお店が、下北沢にあります。

それが「CAPOON抹茶製造所 下北沢店(カプーンマッチャセイゾウショ シモキタザワテン)」。店内には抹茶を製造するための本格的な石臼が設置されており、挽きたての香り高い抹茶を使用したスイーツが味わえます。

今回はおすすめの抹茶スイーツと、オーナー・古田和貴(ふるたかずたか)さんがどのような思いでこのお店をオープンしたのかをご紹介します。

CAKE.TOKYO編集部

新感覚!「製造所」で抹茶を堪能

「製造所」からイメージを膨らませたという、モダンな内装

「CAPOON抹茶製造所」は2020年、吉祥寺に一号店をオープン。今回ご紹介する「下北沢店」は、2024年にスタートしました。個性的な古着屋やカフェが軒を連ね、若者文化が息づく下北沢の街に、新たな抹茶の世界を届けています。

気軽に通いたくなるような居心地の良さ

コンクリートの無機質な壁に、ナチュラルな素材の温もりが映える店内。都内にありながら、広々とした空間で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

若手現代アーティストの作品が並ぶ
部、茶箱がテーブルとして使われている

本物の石臼が回る

抹茶を挽く石臼
抹茶の原料となる「碾茶」

店内には、石臼が設置されており、毎日この石臼で新鮮な抹茶が作れらています。

「”カフェ”というよりも、あくまで抹茶を作っている場所の周りに、自然と人が座る場所があるという発想でお店を作りました」とオーナーの古田和貴さん。

抹茶の原料となるのは「碾茶(てんちゃ)」と呼ばれる茶葉です。この碾茶をこれを石臼で丁寧に挽いてき、粉状にすることで、抹茶ができあ出来上がります。茶葉と石臼や茶葉の状態は、その日の気温や湿度などによって微妙に変わるため、毎日石臼は毎日をメンテナンスしながら動かしているのだそう。

「CAPOON抹茶製造所 下北沢店」で製造しているのは、福岡県八女産の4種類の上質な茶葉をブレンドした抹茶。スイーツとの相性を考慮し、香り高く、旨みと渋みのバランスも良いそうです。

では、早速、CAKE.TOKYO編集部おすすめのメニューをご紹介します。

「CAPOON抹茶製造所 下北沢店」おすすめのメニュー

しっとり吸い付くような質感の「抹茶チーズケーキ」

「抹茶チーズケーキ」¥660(税込)

いちばんおすすめのスイーツはなんといっても「抹茶チーズケーキ」。

クリームチーズと上質な抹茶を練りあげたこちらは、しっとりと吸い付くようななめらかさ。仕上げに、店内で毎日丁寧に仕込まれる自家製の抹茶シロップをたっぷりとかければ、味わいは一段とリッチに。

抹茶の深いコクと、チーズケーキのさっぱり感がぴったりが絶妙に調和し、思わずもうひとくちと手が伸びます。底に敷かれたザクザク食感のオレオ生地がアクセントとなり、最後まで飽きずに楽しめる逸品です。

迫力満点! 下北沢店限定の抹茶尽くし「抹茶パフェ」

「抹茶パフェ」¥1,650(税込)

まるでタワーのような迫力の、下北沢店限定のスイーツ「抹茶パフェ」は、抹茶ホイップ、抹茶ジェラート、抹茶ゼリー、抹茶バウムなど、6種類の素材すべてに抹茶が使われています。

とろりと溶けるクリームのあとには、しっとりとしたバウムやぷるんとしたゼリーが登場。様々な食感とともに抹茶の世界を堪能できる贅沢なパフェです。

抹茶香る、極上「抹茶生チョコ」

「抹茶生チョコ」¥550(税込)

ひとくち頬張れば、抹茶の芳醇な香りがふわっと広がる。これは、大人のためのごほうび生チョコレート。

なめらかな口どけが魅力で、温度が上がれば“ふにゅっ”とした柔らかくほどけるような食感に変わります。上品な甘さと抹茶のほろ苦さがほどよく調和し、抹茶やビターなコーヒーと合わせれば、それぞれの風味が一層ひきたちます。

毎日挽くから香りが違う「挽きたて抹茶オレ」

「挽きたて抹茶オレ」¥660(税込)

フレッシュで自然な甘みのあるミルクと、挽きたての抹茶が織りなす、風味豊かな抹茶オレ。しっかりと抹茶の香りを感じながら、まろやかな口あたりに癒される、至福の一杯です。

一杯ずつ丁寧に抹茶を点てる

甘みは「なし」から「多め」まで4段階の中から、自分好みで楽しめるのも嬉しいポイント。きび糖のやさしい甘みは抹茶との相性も抜群です。抹茶の風味をしっかり感じたい方には、甘さ控えめがおすすめ。

抹茶とエスプレッソの絶妙バランス「ダーティー抹茶オレ」

「ダーティー抹茶オレ」¥770(税込)

美しい三層構造が目をひくこちらは、エスプレッソ、ミルク、抹茶シロップを合わせた「ダーティー抹茶オレ」。

まず軽く混ぜてひとくち。エスプレッソと抹茶、それぞれの個性がやさしく広がります。さらに、しっかりと混ぜることで味わいにぐっと奥行きが生まれ、まるでひとつの完成された世界のように。

一見、抹茶とエスプレッソという意外な組み合わせですが、こんなにも自然に溶けあうことに驚かされます。

抹茶の可能性をとことん追求するこの店を手がけるのは、オーナーの古田さん。

カフェを経営する前は、大手ビールメーカーに勤めていたという意外な経歴の持ち主です。そんな古田さんが、なぜ「抹茶製造所」というユニークな場をつくるに至ったのか。その背景を伺いました。

地ビールの立ちあげが原体験に

「CAPOON抹茶製造所」オーナーの古田和貴さん

———吉田さんはもともと、どのようなお仕事をされていたのでしょうか。

古田さん「地ビールのお店を立ちあげる仕事に関わっていました。まだ地ビールが世間に知られていなかった頃、その魅力を広めるために試行錯誤を重ねた日々はやりがいのあるものでした。今ではいろんな場所で地ビールを見かけるようになり、当時の努力が少しでも実を結んでいるのかなと思うと、嬉しい気持ちになります」

「自分が関わったのはほんの一部ですが」と謙遜しながらも、当時を振り返る古田さん。作り手と話し合いを重ねながら開発に携わった経験は、現在の抹茶を広める活動の原動力ともなっているのだそう。

知られざる抹茶の魅力、その入り口に

やさしい笑顔が印象的でした

古田さんはメーカーを退社後、独立してコーヒー店を営みますが、そこで抹茶ドリンクを提供し始めたことがきっかけで、抹茶農家のもとにも足を運ぶようになりました。

古田さん「九州で各地の畑を見せてもらって強く感じたのは、どの農家さんもそれぞれの考え方や理論を持って、真剣に抹茶を作っているということ。一方で、抹茶はひとくくりに“抹茶”として扱われることのほうが多く、その奥深さはまだまだ日本人には伝わっていない、と痛感しました」

それと同時に古田さんは、都内でも抹茶をメインに据えたお店は意外と少ない――ということに気が付きました。

古田さん「今ではインバウンド需要で抹茶が流行っているように言われていますけど、5~6年ほど前までは【抹茶専門】として打ち出しているお店はあまりなかったんです。日本茶の喫茶で抹茶スイーツを出していたり、コーヒー店が抹茶ラテを出していたりはしていましたけどね。だから、まずは日本人にとって抹茶が日常的な存在になるようなお店を作ろうと思ったんです」

そんな古田さん、一号店をオープンする前のイベント出店では、「抹茶オレ」をたった4時間で400杯も売り切ったことがあるそう。「抹茶を挽きたてで提供する」というアイディアは吉祥寺店から現実化させたそうですが、「挽きたて」にはどんな魅力があるのでしょうか。

香りのための挑戦

抹茶の新しい魅力に出会ってみては?

古田さん「挽きたては、まず香りが全然違います。コーヒーショップで、注文を受けてから豆を挽いてくれるお店がありますよね。あれと同じで、すでに挽いてある抹茶とは違って、風味がしっかり残っているんです」

とはいえ、石臼をカフェに取り入れるのは、やはり大変だったそうです。

古田さん「大規模な抹茶工場でも使われている石臼を使っているのですが、【カフェで石臼を扱う方法】を知っている人はほとんどいない。だから、自分で調べながら前に進むしかありませんでした。あらかじめ用意されたものを真似るだけでは物足りなさを感じる性分なので、それが楽しくもありますが。手探りのなか導入に至りました」

最後に、スイーツを作るうえで、いちばん大事にしていることを教えていただきました。

古田さん「なるべく、抹茶に対するハードルを下げることを意識してメニューを作っています。もちろん、僕自身は強いこだわりをもって作っているんですが、まずは抹茶を広めたいんです。一部の抹茶好きの方だけではなく『抹茶はそんなに好きじゃないけど、今日はなんとなく気になるな』っていう人にこそ、気軽に楽しんでもらえたらなと思います」

どのスイーツにも、「抹茶ってこんな楽しみ方があるんだ!」と驚きの工夫がつまっている「CAPOON抹茶製造所 下北沢店」。

日常のなかで、ほんの少し特別な時間を過ごしたくなったら、ぜひ、足を運んでみてください。ここでしか味わえない、抹茶の新しい魅力に出会えるはずです。

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【SHOP INFORMATION】

SHOP:CAPOON抹茶製造所 下北沢店(かぷーんまっちゃせいぞうじょ しもきたざわてん)

ADDRESS:東京都世田谷区北沢2-26-18アーバンテラス下北沢 201

OPEN:11:00~19:00

CLOSE:無休

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