早渕中生徒が「助っ人」 イチョウの「名所」を大掃除
早渕中学校の生活福祉委員会の生徒19人が12月18日、地元のかちだ連合自治会会員らと勝田団地周辺のイチョウの落ち葉集めを行った。
地域貢献活動学校から提案
同校近くの勝田団地は、120本以上のイチョウが並木通りを作る。区制25周年を記念して作られた切手シートの全体のフレームや勝田地区の地域福祉保健計画の表紙に選ばれるほどのイチョウの名所だ。
しかし、毎年地域住民を悩ませているのが落ち葉の清掃。同連合の中山敏明会長によると「特に今年は色づいてから散るまでがあっという間で、週2回のごみ収集に合わせて清掃しているが、追いつかない状態。1カ月で90リットル入りのごみ袋が500袋以上になった」という。自治会役員は高齢者も多く、落ち葉の清掃活動も重労働。そこで「助っ人」として白羽の矢を立てられたのが早渕中の生徒たちだった。
同校は今年度から地域貢献活動に積極的に取り組んでおり、「生徒たちが協力できる事はないか」と中山会長に打診。中山会長が落ち葉清掃を依頼し、学校側から快諾を得てこの日の清掃活動となった。
生徒たちが清掃したのは、勝田団地の9号棟と19号棟の間の通り。歩道と車道の隅にびっしりと落ち葉がたまっており、生徒たちは竹ぼうきと蓑を使い、手分けして落ち葉を集め、ごみ袋に詰めていった。
この日は約45分ほどで90リットル入りの袋で12袋、45リットル入りの袋で18袋もの落ち葉が集まった。中山会長は「生徒たちのおかげであっという間にきれいになった」と頼もし気に目を細めた。
同委員会委員長で2年生の城心紘さんは、「これほど大量とは思っていなかったので、びっくりした。これまであまり地域の人と交流がなかったので、楽しく、やりがいを感じられた」と満足そうに語った。