春のしみじみおいしい◯のつくりおき、はじめませんか?
春がやってきました!
日々の食事づくりをもっと効率よく、もっと健康的にと、心を新たにしている皆さん。
まずはこんな「つくりおき」から始めてみませんか?
家に帰れば、冷蔵庫に「あれ」がある。
疲れた自分を待っている。この安心感が、忙しい新生活の支えになってくれますよ。
本記事では、しみじみおいしい和のつくりおき「塩ざけとかぶの甘酢漬け」と「ゆで新たまのレモンじょうゆあえ」をご紹介します。
教えてくれるのは、大庭英子さん
料理研究家。60代、70代のひとり分レシピも熱く支持されているが、「たっぷりつくるほどおいしいおかず」こそが真骨頂。多めに仕込んでおいしく食べるアイデアの泉は、尽きることを知らない。
冷蔵庫にあると安心! しみじみおいしい「和のつくりおき」
塩ざけとかぶの甘酢漬け
3切れ1パックのお買い得な塩ざけは、まとめて焼いて塩もみ野菜と一緒に甘酢につけると、食べ飽きないおかずになります。
春のかぶを合わせれば、ボリュームも彩りも満点。
材料(つくりやすい分量)
塩ざけ(切り身/甘口)…3切れ(300g)
かぶ…4コ(葉を除いて350g)
かぶの葉…100g
A (酢…カップ1
水…カップ1/2
砂糖…大さじ3
塩…小さじ1/2)
◎塩
[全量790kcal 調理時間15分(かぶとかぶの葉に塩をふっておく時間、さけの粗熱を取る時間、味をなじませる時間は除く)]
1 かぶは茎を3cmほど残して葉を切り落とす。皮をむき、6~8等分のくし形に切って大きめのボウルに入れ、塩小さじ1をふって混ぜる。しんなりするまで20分間ほどおく。
2 切り落としたかぶの葉のうち、100g分を1cm幅に切る。1と別のボウルに入れて塩小さじをまぶし、20分間ほどおく。
3 さけは中火で熱した魚焼きグリルで8~10分間ほど焼き、バットに取り出して粗熱を取る。皮と骨を除き、大きめにほぐす。
4 1のかぶは水けを絞って表面を拭く。かぶの葉は水けを絞る。1のボウルをきれいにしてAを入れ、よく混ぜて砂糖と塩を溶かす。かぶ、かぶの葉、3を加えて(写真)全体をざっと混ぜ、1時間ほどおいて味をなじませる。
ゆで新たまのレモンじょうゆあえ
主菜の存在を脅かす食べごたえ!
新たまねぎのトロリとした甘さと、レモンの酸味のバランスも絶妙です。
材料(つくりやすい分量)
新たまねぎ…(小)2コ(300g)
A (レモン汁…大さじ2
はちみつ…大さじ2
うす口しょうゆ(またはしょうゆ)…小さじ2
塩…少々)
レモン(半月形の薄切り)…適量
◎塩
*はちみつを使っているので、1歳未満の乳児には与えないでください。
[全量250kcal 調理時間10分(冷ます時間は除く)]
1 たまねぎは縦半分に切って上下を少し切り落とし、さらに3~4等分のくし形に切る。
2 大きめのボウルにAを入れてよく混ぜる。
3 鍋にたっぷりの湯を沸かして塩少々を入れ、たまねぎを入れて混ぜる。再び煮立ったら1分間ほどゆで、ざるに上げて湯をきる。2に加えてあえ、レモンを加えて冷ます。
季節感を取り入れるのも和食の醍醐味。
旬の素材を組み合わせたり、さっぱりと酸味を効かせたりと、春ならではの軽やかさを楽しみましょう。
■NHK『きょうの料理ビギナーズ』2025年3月号より
■撮影・邑口京一郎/スタイリング・久保百合子/取材&文・奈良結子
『きょうの料理ビギナーズ』2025年3月号の特集は「保存版! 春のおいしいつくりおき」。大庭英子さんが、つくっておいて続けて食べても飽きない主菜、栄養と彩りをプラスする副菜をにぎやかに紹介します。
3月の放送テーマは「慌てなくても大丈夫! 朝つくるお弁当」と「春の華やか和食」。
「慌てなくても大丈夫! 朝つくるお弁当」では、お弁当づくりにチャレンジしたいビギナーにおすすめの簡単レシピを紹介します。
「春の華やか和食 」では、は風味がよく、彩りもよい旬の食材を生かした華やかな和食をつくりましょう。
上田淳子さんの放送関連企画では「これがサンドイッチ弁当の「コツ」!」をご紹介します。