NODA・MAP 新作『正三角関係』舞台写真&松本潤 長澤まさみ 永山瑛太 野田秀樹から開幕コメント届く
2024年7月11日(木) に東京芸術劇場プレイハウスで開幕したNODA・MAP第27回公演『正三角関係』。このほど、初日公演を無事に終えたばかりの松本潤、長澤まさみ、永山瑛太、野田秀樹のコメントと新たな舞台写真が到着した。
19世紀ロシア文学を代表するドストエフスキーの最高傑作『カラマーゾフの兄弟』を入口に、野田が「日本のとある場所のとある時代の花火師の家族」、つまり「唐松族の兄弟」として新しい物語を紡ぎあげた新作舞台こそ、NODA・MAP『正三角関係』である。唐松族の三兄弟は、長男(松本潤)が花火師。次男(永山瑛太)が物理学者。三男(長澤まさみ)は聖職者。この長男と父親が、一人の“女”を巡って三角関係を織り成し、“父親殺し” へと発展する……。
初日本番後、長男役の松本は「1回1回を大事に、心を込めてやっていきたい」と述べ、三男および男たちを翻弄するグルーシェニカの二役を演じる長澤は「仲間と息を合わせながら、毎回新鮮な気持ちで二役を演じていきたい」と語る。次男役の永山は「舞台は生もので毎日違うということを肝に銘じて、今後もなぞらず新鮮に、楽しく演じていきたい」、そしてエリート弁護士と神父の二役を演じる野田(作・演出)は「全部で80公演あるといっても、お客さんは毎回違う。明日からも、しっかり届けていかなければ」と、それぞれコメントした。
<コメント全文>
■松本潤コメント
念願のNODA・MAP作品、しかも13年ぶりの舞台の初日でしたが、今日は不思議なくらい全く緊張しませんでした。もともと本番はとても緊張するタイプではあるのですが、野田さんが一緒にいるからなんとかなるだろうという安心感がありましたし、今さら焦ったところでどうにもならない。ここまでみんなで積み重ねてきたことを精一杯出すしかない、という気持ちでした。野田さんが書いた素晴らしい作品を、どこまで表現できるのか。あと79回しか演じられないので、とにかく1回1回を大事に、心を込めてやっていきたいと思います。
■長澤まさみコメント
初日にあまり緊張しないのは初めてだなと思っていたら、途中からすごく緊張してしまいました。とはいえ、みんなで息を合わせて作っていく舞台に、安心感をもって集中して挑めている感覚がありますし、何か起きてもみんなで補い合いながらやれるところも、野田さんの作品の魅力だなと感じています。毎日なかなか同じようにはいかないのですが、自分をコントロールして、芝居をすることをちゃんと楽しめるところまでいけたらなと思います。仲間と息を合わせながら、毎回新鮮な気持ちで二役を演じていきたいです。
■永山瑛太コメント
舞台初日の空気感を久しぶりに味わって、NODA・MAPのお芝居に出られてよかったと改めて感じました。稽古で試行錯誤を重ねて、みんなで「これだ」と思えるところまで作ってきたのに、本番にはやっぱりイタズラ好きな演劇の小悪魔がいるものだなと実感した初日でもありました。今日はそのライブ感みたいなものも含めて、お客様に楽しんでいただけたのかなと思いたいですし、舞台は生もので毎日違うということを肝に銘じて、今後もなぞらず新鮮に、楽しく演じていきたいです。体調と一緒に精神面もうまく整えながら、ロンドンの大千穐楽を迎えられたらと思います。
■野田秀樹コメント
シンプルなつもりが結構複雑な構造の芝居になっていることに稽古の途中で気が付いて、お客さんはどう反応するだろう?とドキドキしていたんですが、劇場に入ってからは構造がぐんぐんクリアになってきました。それはやっぱり、役者さんとスタッフさんの力。良い初日を迎えられて、みんなの力に本当に感謝しています。実際、横で見ていても、潤には頼もしさを感じましたし、瑛太もまさみちゃんも、通し稽古で言われたことをきっちり調整してきて、すごい役者だなと改めて思いました。お客さんからの笑い声も新鮮で嬉しかったですね。全部で80公演あるといっても、お客さんは毎回違う。明日からも、しっかり届けていかなければと思っています。
NODA・MAP第27回公演『正三角関係』は、2024年7月11日(木)~8月25日(日)の東京公演(東京芸術劇場プレイハウス)の後、9月5日(木)~9月11日(日)の北九州公演(J:COM北九州芸術劇場)、9月19日(木)~10月10日(日)の大阪公演(SkyシアターMBS)を経て、10月31日(木)~11月2日(土)のロンドン公演(サドラーズ・ウェルズ劇場)を以て全80ステージの行程を完了する。大阪公演のチケットは9月1日(日)12:00に一般発売開始(イープラスの先行予約受付は7月22日(月)~7月28日(日))。また、全てのステージで当日券を販売する。