【Q2決算】北越メタル(長岡市)、原料コスト高値圏で推移も着実に受注を確保
北越メタル株式会社(新潟県長岡市)
北越メタル株式会社(長岡市)は11月1日、2025年3月期 第2四半期決算(連結)を発表した。
売上高155億7,800万円(前年同期比1.0%増)、営業利益2億7,600万円(前年同期比0.9%減)、経常利益3億5,000万円(前年同期比4.2%増)、四半期純利益1億9,900万円(8.2%減)となった(100万円未満切り捨て)。
今期は、電力コストは抑えられているものの、主原料である鉄スクラップ価格は高値圏で推移した。
また、建設工事案件の工期遅れなどにより建設向け鋼材需要の低迷が継続していることに伴い、鋼材市況は弱含みで推移し、製品販売価格と鉄スクラップ価格との値差を示すメタルスプレッドは縮小した。さらに、物流費および人件費の上昇もあり、厳しい事業環境となった。
このような環境下、前年度に対し需要が回復している新潟県内の案件を捕捉し着実に受注につなげたことや、建設工事現場での省力化に寄与する加工製品の拡販に注力したことに加え、製造面での安定操業や各種原単位の改善などに努めた。
業績予想と実績との差異について
また、北越メタルは同日、5月10日に公表した2025年3月期第2四半期(2024年4月1日~2024年9月30日)の業績予想と、11月1日公表の実績値に差異が生じた理由についても発表した。
北越メタルによると、当第2四半期(中間期)連結累計期間については、主原料である鉄スクラップ価格や電力などのエネルギーコストが安価に推移したことなどにより、当初予想を上回った。この結果、売上高の実績値は予想を上回る155億7,800万円(前回発表予想は155億円)となった。
なお、通期の業績予想については、鉄スクラップ価格などの動向が不透明であることから、現時点では前回予想から変更していないという。
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