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【市内33社から56点の応募】ツインバード(新潟県燕市)の「匠ブランジェトースター」がグランプリ受賞、「ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール2024」開催

にいがた経済新聞

ツインバードのデザイナー・青木佳氏(写真左)と野水重明代表取締役社長(写真右)

ツインバードのデザイナー・青木佳氏(写真左)と野水重明代表取締役社長(写真右)

「ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール2024」の表彰式が3月27日に開催され、株式会社ツインバード(新潟県燕市)のトースター「匠ブランジェトースター」がグランプリの経済産業大臣賞に輝いた。

「ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール」は、燕市、燕商工会議所、日本金属洋食器工業組合、日本金属ハウスウェア工業組合が主催するコンクールで、第47回目となる今回は、市内33社から56点の応募があった。

ツインバードの「匠ブランジェトースター」

経済産業大臣賞を受賞したツインバードの「匠ブランジェトースター」は、「匠の技を再現する」ことを目指す同社のブランドライン「匠プレミアム」の商品で、パン職人の世界大会で総合優勝を果たしたシェフと共同開発。食パンだけでなくクロワッサンやカレーパンなど複数のパンの、それぞれに最適な加熱を実現する。

審査委員からは、「パンにこだわるトースターというニッチさが現在のニーズに合っている」や「一点突破な製品で好感が持てる」などのコメントが並んだ。なお、ツインバードは2021年にも、ワクチン運搬庫「ディープフリーザー25LWL」がグランプリを受賞している。

ツインバードの野水重明代表取締役社長は「燕市には素晴らしい技術力とデザイン力、製造力を持った会社がたくさんある。受賞に際し、そういった全国屈指のものづくりのまちで事業を継続できていることへの感謝を再認識した。これからも燕市から素晴らしい製品を、全国と世界に発信し続けていきたい」と話した。

同社のデザイナー・青木佳氏は「(意識調査で)自宅で食パン以外を食べる際に美味しく調理できていると答えた人は9.3%で、満足できている人は少ない。顧客のニーズを考えると、食パンのトーストはもちろん、それ以外のパンも美味しく食べられる商品が必要だと思い企画した」と話す。そして、同社の人気商品「全自動コーヒーメーカー」とのセットで「コーヒーとパンによって、より豊かな味のマリアージュを提供し、匠プレミアムのブランドをさらに盛り上げていきたい」と意気込んだ。

準グランプリ(経済産業省製造産業局長賞)を受賞した株式会社シゲル工業のピーラー「smoopy」(写真左)と、同じく準グランプリ(中小企業庁長官賞)を受賞した株式会社大泉物産の「BOLERO 蒔絵」(写真右)

優秀賞(関東経済産業局長賞)を受賞した株式会社SUSの「TSUTSU Tumbler」(写真左)と、優秀賞(新潟県知事賞)を受賞した株式会社Yuiの「PROCEED bit」(写真右)

審査員特別賞を受賞した製品

また、市内のものづくり企業と若手デザイナーのマッチングを図る「若monoデザインコンペティション燕」の受賞者発表も同時開催。こちらは、取り組み自体の知名度向上や、コンペなどをまとめたサイトへの掲載が奏功し、昨年の約1.5倍となる223件の応募があった。

大賞を受賞したのは、新潟県の岡田百華さん(作品名「kuumuus」)と愛知県の山中千尋さん(作品名「Bellin」)の2人。ともに学生で、ササゲ工業株式会社が出題したテーマ「香りを楽しむ道具」から製品を考えた。

同コンクールを主催する燕市物産見本市協会会長を務める燕市の鈴木力市長は「毎年『よくネタが尽きないな』と思うほど様々な応募が企業から来るが、それこそがこの地域の強み。我々としては、賞を選ぶだけではなく、受賞した商品が人気商品になるまでをお手伝いしていきたい」と話した。

各受賞製品・作品については、下記の燕市のwebサイトを参照。

若monoデザインコンペティション燕vol.8で大賞を受賞した「kuumuus」(写真左)と「Bellin」(写真右)

表彰式にて撮影

【関連リンク】
燕市 「デザインコンクール2024受賞製品」

燕市 「若monoデザインコンペティション燕vol.8受賞作品」

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