生涯現役 社会貢献できる生活を 名張
名張市百合が丘 市民センター事務職員 鈴木修さん(73)
昨春まで、名張市社会福祉協議会が運営する「福祉まちづくりセンター」(三重県名張市元町)で事務やイベント企画などに従事し、ボランティアとのつなぎ役を果たしてきた。現在は「ミニ盆栽」作りの講師やフレイル(加齢に伴う心身の不調)サポーターとして市総合福祉センターふれあい(同丸之内)で活動している。
ミニ盆栽は60歳ごろから作り始めたそうで、採集したモミジの種などをまいて芽吹かせたものを、穴を開けた湯のみなどに植えて増やしている。現在は約200鉢を育て、季節に合わせて玄関に飾るなどして楽しんでいる。必要な世話は、定期的な水やりと数年に1回の植え替えくらいだという。
ミニ盆栽の売上寄付
市ボランティアセンターに個人ボランティアとして登録し、依頼を受けて市民センターなどへ講習に出向く他、同社協主催の「ふれあいフェスティバル」ではミニ盆栽を販売し、売上を全額募金に充てている。
2022年に同社協主催の「フレイルサポーター」講習を受け、ボランティアとして体力測定の手伝いなどに年3、4回参加している。自身は毎朝、雨の日以外は午前6時ごろから約1時間、近所の寺院まで約4㌔を歩き、「感謝の気持ちでお参りして帰ってくる」そうだ。
65歳までは大阪市内の百貨店に勤め、1年の休養の後、伊賀市内の宿泊施設で約2年働いた。現在は市内の市民センターに週3日勤務しており、「これからも体力維持に努め、仕事やボランティアを通して社会に貢献できる生活をしていけたら」と語った。