【新支店長就任】日銀新潟支店・平形尚久新支店長が記者会見「情報発信で県経済の役に立てれば」
日銀新潟支店の平形尚久支店長
日本銀行新潟支店は6月4日、同日付けで着任した平形尚久支店長の記者会見を開いた。
平形支店長は2001年に日本銀行に入行。調査統計局企画役や金融機構局企画役、名古屋支店営業課長を経て、2022年には金融機構局金融システム調査課長に就任。
平形支店長は新潟について「新潟は多様性がある地域。北と南、海と山……と文化は様々。そういった中で皆さんがどう経済活動を行い、日本経済・世界経済とどう繋がっているのか、理解を深めていきたい」という。なお、群馬県の出身であることから、昔から海水浴などで新潟には馴染があると話す。
また「7月には新紙幣が発行され、ほかにも金融政策で重要な話題がある。そういったものに資する情報を県内で伺って、政策決定に役に立つ情報を本店へ還元していきたい。同時に、金融政策の考え方や、今の日本経済の状況などを皆様に発信して県経済の役に立てれば」と抱負を述べた。
小林俊前支店長
一方で前支店長の小林俊氏は、決済機構局参事役に就任する。小林氏はこの2年間、休日は県内各地へ足を伸ばしたと話し「(自然などに触れ)新潟は、人間らしさを取り戻させてくれる場所だと思った」と話す。
合わせて「新潟へ来る多くの人が、『新潟は潜在能力が非常に大きい』と話し、私も似た印象を抱いている。潜在能力で言えば都道府県の中でも突出しているが、裏を返せば顕在化している部分がまだ少ない。例えば、南北に長い地形により桜が長く楽しめることから、長期滞在するインバウンド客向けにツアーが成立しうるのではないか。また、城や海、雪など組み合わせることができる要素も豊富。観光面で例えたが、そのほかのサービス業や製造業などでも、巨大な潜在能力を顕在化させていってほしいと思っている」と今後の新潟へ期待を寄せた。
なお、今月の基調判断については「県内景気は、能登半島地震や原材料高の影響などを受けつつも、緩やかに持ち直している」と前月から据え置いた。
【関連リンク】
日本銀行新潟支店