【横浜市泉区】泉区サッカー連盟が30周年 大会などで育成年代支え
泉区サッカー連盟(野尻良一会長・74)がこのほど、設立から30周年を迎えた。長年、小学生のサッカー大会の運営や選抜チームの活動などに取り組んでおり、野尻会長は「相手や審判、周りに対するリスペクトの気持ちを大切にしてもらえたら」と思いを語る。
泉区サッカー連盟が発足したのは1995年。それ以前の89年頃から区内のサッカー関係者や泉区体育協会(当時)の要望で設立に向けた動きがあったという。
40年ほど前から葛野小のサッカークラブに携わる野尻会長は、「当時は『鍵っ子』対策として、学校の先生が中心となって放課後に指導してくれていた。なのでこの地域でもサッカーとミニバスケットが盛んだった」と振り返る。
連盟発足当時は幼稚園1、小学部4、社会人7の12チームが登録。その後、登録数は増えていったが、少子化もあって近年チーム数は減少傾向に。10年前に30チームほどだったのが、現在は半数ほどになっている。
フェアプレー大事に
連盟としての活動は主に、各種大会の運営とトレーニングセンター(トレセン)と呼ばれる選抜チームの活動。トレセンには区内の各チームから少なくとも1人ずつは選手を招集。選抜チームでの高いレベルのサッカーを各チームに還元し、泉区全体の底上げを図る狙いもある。
また技術的な面だけでなく、大切にしているのが「リスペクト」の精神という。野尻会長は「相手や審判に対する暴言は禁止。それはベンチや保護者も同じ」と話す。
また「関係者の皆様の努力は、泉区出身のJリーガーが増えてきたという形の成果にもなっている。子どもたちには泉区で学んだことを大切にしてほしい」と語った。