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市バスの運転手不足 「未経験者枠」新設 ジョブ・リターン制度も

タウンニュース

川崎市営バス

市バスの運転手不足の解消を目指し、川崎市交通局は2025年度採用選考から、大型自動車二種免許の保有者でバス乗務経験がない人を対象とした「未経験者枠」と、育児や介護などで退職した人を再雇用する「ジョブ・リターン制度」を新設した。

これまでの市バス運転手の採用選考では、経験者と未経験者を同じ枠で募集して試験を実施していたが、圧倒的に経験者の合格率が高かった。しかし市バス運転手の人手不足が恒常化、深刻化していることから、大型自動車二種免許を持つ未経験者のみの採用枠を設けることで、幅広く人材を募りたい考えだ。

また、市バス運転手として5年以上勤務した人で、出産や育児、介護などで退職した人が対象の採用選考「ジョブ・リターン制度」も創設。スキルのある人材がライフステージに合わせて働ける環境整備を目指したという。

市バスの運転手不足の影響で、昨年6月には「鷲ヶ峰営業所」管内の4区を走る7路線18系統の計144便を減便した。そのため人材確保が急務となった24年度の採用選考では、受験可能な年齢を「49歳以下」から「59歳以下」へと拡大し、選考に必要な日程を短縮し、教養試験を廃止した。その結果、前年度(62人)の2倍以上の169人の応募があった。

市交通局の担当者は「多くの方に『市バス運転手』を職業の選択肢に加えて頂きたい。若い世代にも選ばれるよう、魅力づくりに努めていく」と話している。

問い合わせは市交通局の庶務課職員係(【電話】044・200・3215)。

採用パンフレット

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