【大和市】歳末の火災に注意を 大和市内で放火などが増加
乾燥した日が続く一方、火を扱う機会が増える12月を前に、市内で発生した火災件数が45件(11月30日時点)と、前年より8件増加したことが分かった。放火・放火の疑いが増えていることから、市消防では家の周囲に燃える物を置かないよう注意を促している。
市消防によると、火災の原因は放火・放火の疑いによるものが9件で全体の20%と最も多い。次にたばこによる出火が7件(15・6%)、コンロによる出火が5件(11・1%)。管理課担当者は「前年と比べ、放火は2件、たばこが原因となる出火が4件増えている」と説明。「枯れ葉やごみなど、家の周りに燃えやすい物はなるべく置かないでほしい。ゴミを夜のうちに出す人もいるが、朝出すようにしてほしい」と話す。
たばこやコンロによる出火は、火の不始末や、消さずにその場を離れてしまうなど、「不注意」が主な原因だという。担当者は「必ず火を消すことの徹底をお願いしたい」と語る。
さらに、これからストーブなどの暖房器具を使用する機会が増え、火災が発生しやすいことから、ストーブの近くにはなるべく物を置かないように注意を呼びかけている。
25日から特別警戒も
市消防では12月25日〜31日を「歳末火災特別警戒期間」とし警戒を強化する。消防署の前に看板などを掲示し、消防団員や消防署員などが車両で地域を巡回。火災予防を促すなど啓発活動を実施する。担当者は「よい年末年始を迎えられるよう、火災には気を付けてほしい」と話している。