【柏市】江戸時代の巡礼記を解読「古文書に見る柏歴史研究会」15周年の記念誌が完成!図書館で閲覧スタート
設立15周年を迎える「古文書に見る柏歴史研究会」は昨年12月、江戸中期に手賀村の百姓が全国巡礼した古文書を解読し、記念誌を制作。4月から柏市内の図書館で閲覧できます。
月2回、古文書解読の勉強会を開催
記念誌は『手賀村百姓・長左衛門の全国廻国巡礼旅日記』です。
古文書に見る柏歴史研究会は、柏市文化課の募集に応じて参加した古文書解読ボランティアのメンバーで15年前に発足。
現在も月2回、自主的に古文書解読の勉強会を開催しており、今回の記念誌もこの活動の一環によるものです。
古文書解読の楽しさを聞くと「古文書を解読し、意味が分かること自体が楽しい」「昔はこうだったんだ、と驚きや発見がある」「必ずしも詳細に書かれているわけではないので、行間・余白を想像する楽しさがある」と語ってくれました。
長左衛門が訪れた648カ所を一覧に
記念誌の基となった古文書は、江戸中期に手賀村の百姓だった長左衛門の日記や納経帳です。
長左衛門は村の名主職を息子に譲って引退した後、法華経を写経して日本全国六十六カ国の寺社に納め歩く六十六部行者となって全国を巡礼しました。
記念誌には古文書を解読した文章と、訪れた寺社の解説と現在の地名も記しています。
巻末には長左衛門が訪れた648カ所を、訪れた時期と共に一覧にした資料や、訪れた場所を記した日本地図も付いています。
日本全国これだけの数の場所を、江戸中期に手賀村に住んでいた百姓が訪れたとは驚きで、また、これを解読し、訪れた寺社を調査し、記念誌としてまとめるのは相当の労力だったようです。
4月から柏市内の図書館で閲覧できます。
※問い合わせ
電話番号/04-7173-4211
古文書に見る柏歴史研究会 深谷