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緑警察署 闇バイト防止でサミット 中学生リーダーを養成

タウンニュース

闇バイト防止リーダー養成サミットに参加し、討議した内容を発表する中学生ら

「闇バイト」の根絶に向け、中学生の意識向上を図ろうと緑警察署は1月29日、鴨居中学校で「闇バイト防止リーダー養成サミット」を実施した。昨年に続き2度目の開催。区内の中学校を会場としたのは初めて。

SNSなどを利用し、通常のアルバイトを偽装して犯罪の実行役や支援役を募るなど、社会問題となっている「闇バイト」。緑警察署によると、知らずに応募し、個人情報を提供してしまった後で脅迫を受け、止む無く犯罪に加担してしまう少年らが近年急増しているという。

神奈川県警本部によると、同県警は昨年、特殊詐欺に加担したとして、犯行当時中学生だった1人(暫定値)を検挙。緑警察署は闇バイトに加担しないためのSNSの適正な利用方法や、闇バイトに応募してしまった際の対応などについて区内の中学生に学んでもらおうと、昨年から同サミットを開催している。

被害者の自殺も

この日は、区内7校の中学校から12人が参加した。中学生を前に、講師を務めた同県警本部少年育成課の桐野貴光部長は闇バイトについて「加担すると、逮捕されるまでこき使われるのが実態」と説明。また「事件の裏には必ず被害者がいる」とし、以前オレオレ詐欺に遭い、高額な財産を失った高齢者が自身の家族から「なぜお金を渡したのか」と責められ自殺し、その後に家族が「なぜ責めてしまったのだろう」と悩んで自殺してしまったケースがあることなども伝えた。

その後、中学生たちは3班に分かれ、「なぜ闇バイトに応募してしまうのか」「闇バイトを無くすために、自分たちに何ができるのか」などをテーマに討議を展開。話し合った結果を各班の代表者が発表した。

応募してしまう背景として参加者は「お金がほしくて、高額を稼げるという誘惑に負けてしまうから」「先輩に誘われて断れないから」などの意見が出たことを発表。また、対策として「闇バイトに加担しないという雰囲気を常につくっておく」「より強く警戒心を持っておく」「加担しないように訴えるポスターを作成して掲示しておく」などの案が上がったことも伝えていた。

リーダーシップ発揮して

参加した霧が丘学園中学部2年の羽田琉之介さんは「トクリュウ(匿名・流動型犯罪グループ)の人たちが捕まる方法などが分かって勉強になった」と話した。参加者に「闇バイト防止リーダー」としての委嘱状を手渡した緑警察署生活安全課の後藤辰也課長は「きょう学んだことを各自の学校で全校生徒に伝え、リーダーシップを発揮して闇バイトの防止に努めてほしい」とした。

中学生に委嘱状を手渡す後藤課長(右)

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