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DJ×ダンサー×芸人という、異色の組み合わせの3人が、笑いの絶えないトークを繰り広げました。

12月10日（日）の『ボクらの時代』は、DJ KOO（TRF）さん、SAM（TRF）さん、秋山竜次（ロバート）さんが登場しました。

秋山竜次「踊ってねえ。それが踊りなんだ」

DJ KOOさんが、秋山さんについて「ほかの人が目をつけないところに、目をつけていくところがめちゃリスペクト」と語ると、SAMさんも「本当にすごいと思う」とうなずきました。

DJ KOO：「クリエイターズ・ファイル」も、あれって、もと（になるモデル）はあるんですか？

秋山：あれは、本当に雰囲気で…。

DJ KOO：想像なんですか？

秋山：想像なんです。だいたい、想像でやると、（実際に）いる人になってくるんですよね。

SAM：ああ。

秋山：例えばなんですけど「ファッション的な大御所をやりたい」というのがあるとするじゃないですか。「衣装どうしようかな」ってなったときに、「やっぱファッション突き詰めている人は、いろいろあった結果、黒に落ち着くだろうな」って思って、黒で固めて…。

秋山さんは、自身が想像したものを一つひとつ形にしていくと、実在の人物に近いキャラクターになってしまうと具体例を挙げて説明。

秋山：（SAMさんは）ダンサーじゃないですか。僕、ダンスのキャラもやったんですけど。

DJ KOO：「クリエイターズ・ファイル」でやってますよね。

SAM：はい、はい。

秋山：それももう、僕の中で、究極まで行くと、真逆のほうにいく人多いなと思っていて。そのキャラが言ってるのは、「もう踊るな」。「踊るな。動くな。踊ったら、踊りじゃない。動くな」って、ずっとじっとさせてるんです。我慢できなくなって踊るんですけど、「踊るな。気持ちで踊れ」って。

DJ KOO&SAM：（笑）！

秋山：「いや、踊ってねえじゃねえか！」ってなるんですけど「踊ってねえ。それが踊りなんだ」みたいな。そんなのないと思うんですけど、なんかその領域に行く人、いるなと思って。

SAM：でも、あながち間違ってないですよ。

秋山：間違ってないんかい（笑）！

SAM：突き詰めていくと、枝葉取って、無駄なものを省いて、シンプルに見せろみたいな、それで最終的に動かなくなっちゃうっていう（笑）。

DJ KOO：そう。SAMが今、能だよね？能楽。

SAM：能をやってるんですよ。能って、いわゆる「間」を見せてくんですよ。だから、動きは全部スローで、止まっている時間がめちゃくちゃ長い。そこで止まってる時間に、見てる人に考えさせろっていう。

秋山：そういうことか。

SAM：そうなんです。

秋山：大事な、意味のある「止まる」ってことなんですもんね。

SAM：意味あるんです。

秋山：いや、だからもう「踊るな」ってことです！

DJ KOO&SAM：（笑）。

秋山：SAMさんが、能をダンスに入れ始めたら、すごいノリノリの音楽に合わせて、マジで動いてない時間が出るってこと…。

SAM：もしかしたらTRFで、音楽番組出て、僕ソロで踊るじゃないですか。パッと出てきて、ずっと止まってるかもしれない。

秋山：（それは）違う、違う、違う、違う（笑）。

DJ KOO：うはははは！

秋山：めっちゃKOOさんが盛り上げてるのに、SAMさん出てきてじっとしてるんでしょ、こうやって。

DJ KOO&SAM：（笑）。

秋山：「いや、あれは能なんだ」って、誰も思わないから！

DJ KOO：わははははは！

この流れで、DJ KOOさんは「うちらは、ある程度なんでもあり」と、TRFの楽曲で「DJ盆ダンス」というやぐらの上にDJブースを置き盆踊りをするというのを各地でやっている、と説明。さらに、それが評価されて「日本盆踊り協会の特別芸術顧問にしてもらった」と明かし、秋山さんを驚かせました。

DJ KOO「ダンサーとDJってアンダーグラウンドだった」

10代のころは、都内のディスコに通い、そこでDJやダンスを覚えたというDJ KOOさんとSAMさん。

DJ KOO：でも当時、本当にダンサーって、なかなかプロっていなかったんだよね。

SAM：一応いたんだけど、ディスコダンスのプロっていうか。先輩とかでうまい人は、いたんですよ。でもそういう人たちって、ディスコで踊ってお金もらうけど、昼間は違う仕事をしてたんですよ。電気屋さんだったり、ウエイターやってたりとか。

秋山：そうか。プロはいたけど、ダンスだけじゃやっぱり生活できないんですね。

SAM：だからそこを「俺たちは、絶対ダンスだけで食っていこうぜ」みたいな。

DJ KOO：ダンサーとDJって、当時はアンダーグラウンドだったんで、オーバーに言うと「テレビに出てる人は、なんかもう、ポップなんだぜ」みたいな、そういう意識があったよね。

SAM：そう。90年代の、TRFでテレビに出始めたときに「あいつら、メジャーに魂売ったよ」みたいなことを、陰で言われながら出ていったみたいな。

秋山さんは、90年代のJ-POPが好きなあまり、自宅に有線放送を引いているといい、2人の話に「めちゃくちゃおもしろい」と興味津々。

さらに「（二人の）下積みのときに歌舞伎町やいろんなクラブで遊んできたときのストーリーを、今度ちゃんと見たいです。実録アニメでもなんでもいい」と熱望しました。

SAM「家族が寝静まってからリビングで筋トレ」

秋山さんは、DJ KOOさんとSAMさんが「還暦を越えている」と聞いて驚きました。

DJ KOO：SAMが専門学校でダンス教えてて、先頭に立って、ステップを生徒たちに教えてるの見て、同じグループでも、「わ、SAM動いてんな、若いな」って、すげえ思うことあるよ。

秋山：すごいですよね。

DJ KOO：けど、大変だよね？あれね。

SAM：そう、毎回レッスン中に自分で考えた振りを教えて、踊るんですけど、めちゃくちゃ緊張するんですよ。

秋山：それを60代でやってるって、めちゃくちゃストイックですよね。

SAM：ずっとやってると、踊れちゃうんですよ。毎日のように踊っていると、体壊さない限りは、たぶん、踊れるんですよね。

秋山：続けていると、やっぱり。

SAM：そうなんですよ。

秋山：それが、すごいっすよね。

DJ KOO：逆に、「いつまで踊れそうかな？」とか、考えないでしょ。

SAM：考える。

DJ KOO：考えるようになった？

SAM：僕、夜中に、家族が寝静まってから筋トレするんですよ。

秋山：えー、やっぱり。もちろんだけど、トレーニングもやらなきゃ…。

SAM：やる。夜中にリビングで1人でやるんですけど。年とるにつれて、だんだん回数が減ってくるんですよね。そうすると、力がなくなっていくんじゃないかなみたいな、衰えをやっぱり感じるので。

DJ KOOさんは「（還暦を）越してみると、（壁が）あった」と共感しましたが、秋山さんは「DJのときの声とか、あの辺のキーが（昔と）まったく同じ」と、声が出ない、息が続かないなどの衰えがまったく見られないと感心。

すると、SAMさんがDJ KOOさんについて、さらなる驚きの報告を…。

SAM：何を思ったか、2月にライブがあったんですけど、それに向けて（DJ KOOさんが）ダンスレッスンを始めて。

秋山：えー！ダンス？とうとう（笑）。

DJ KOO：（笑）。先生について。

秋山：マジですか？

SAM：ヒップホップの先生について、レッスンを始めて。「頑張ってる？」って聞いたら、「頑張ってんだけどさ、今日、ダンスの日だからすごい嫌なんだよ」みたいな（笑）。

秋山：（笑）。いやいや、めちゃくちゃ憂鬱になっちゃってるじゃん！

SAM：「そんな苦痛なら、やめりゃいいじゃん」みたいな（笑）。

秋山：そんなに苦痛なの、見たくないですよ。60代の方の「俺、嫌なんだよ」は、聞きたくないですよ（笑）。

DJ KOO：でも、いざやってみると、面白いんですよ。

DJ KOOさんは、「ダンスがうまいって、こういうことなのか」などの気づきが得られたと語り、首を動かしながら「EZ DO DANCE！」と、その成果を披露。SAMさんと秋山さんを笑わせました。