交通安全詐欺対策 反町公園の懸垂幕を新調 神奈川区内児童が標語考案
反町公園にある防犯広報塔の懸垂幕が新調された。交通安全と詐欺防止の2つの幕の標語は、区内の小中学生から公募。小学5年生の男女2人のスローガンが採用された。
反町公園の国道1号線沿い(横浜銀行アイスアリーナの前)にある防犯広報塔は、1981年に寄付金を元に神奈川区防犯協会が設置したもの。それ以来、交通安全や詐欺への注意喚起などの標語が懸垂幕として掲げられてきた。
今回は看板の老朽化に伴い、2012年以来の更新。標語の原案は区内の小中学生から公募を募り、神奈川警察署や神奈川区防犯協会、神奈川区企業防犯連絡協議会などで選考した。
選ばれたのは、浦島小学校5年の小笹縁さんと中丸小学校5年の高島杏奈さん。小笹さんは『詐欺用心!一人であわてずみんなに相談』の標語を考案した。「家族と相談して火の用心のようにリズム感がよくなるようにした」と思いを語る。『笑顔でつながる「神奈川区」携帯に夢中にならず周り見て‼』を考えたのは高島さん。「バスや電車でもスマホを見ている人が多いと思って。選ばれて光栄」と笑顔を見せた。10月7日にはお披露目式を開催。防犯協会の石渡祥男会長と企業防犯連絡協議会の桐ヶ谷修幸会長から感謝状が贈呈された。桐ヶ谷会長は「子どもたちの参加で地域の一体感にもつながる。事故や犯罪の危険が身近にあることを再認識してほしい」と話した。
神奈川署管内では9月末時点で、交通事故は277件(前年比39件増)。二輪車の事故が増えており、交差点での左右確認の徹底を同署は呼びかける。特殊詐欺被害は前年15件減の25件だが、被害額は約3億7200万円。SNS型やロマンス詐欺など手口が多様化するなか、「電話でお金やキャッシュカードの話が出たら詐欺と思って」と喚起する。