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【現地調査】イタリア・ローマ三大パスタ『カチョ・エ・ぺぺ』が思てたんと違った / 今日は『世界パスタデー』

ロケットニュース24

本日10月25日は『世界パスタデー』。「世界パスタ会議」が開催されたことにちなんだ記念日とのことである。地元・鳥取で「パスタ王」と呼ばれたほどのパスタ好きとして知られる私にとって、これほど参加してみたい会議も他にない。

さてパスタ発祥の地たるイタリアの首都・ローマには「ローマ三大パスタ」とされるパスタがある。『カルボナーラ』と『アマトリチャーナ』は日本でもおなじみ。最後の『カチョ・エ・ぺぺ』だけ極端に馴染みがない。

ってことでローマでカチョ・エ・ぺぺ食べてきた。

・パスタっていいな

なおイタリアはピザ発祥の地でもある。パスタとピザを生んだ功績はあまりにデカイ。「寿司&うどんと交換してくれ」と言ったら、イタリアの人は何と返すだろうか。

以前の記事でイタリアにはドミノピザが1軒もない(※ ドミノさんのピザ屋はのぞく)という件についてお伝えしたが、これは要するにイタリア人がピザに非常にうるさいことを意味している。パスタに関しても、相当ハイレベルとみて間違いないのではないか。

こちらはローマ市内の食材店。「スパゲッティとは膨大にあるパスタの種類の1つ」というのは、さすがに日本でも知られた話だが、実際に本場を見てみると棒状のものよりそれ以外のパスタが多くて驚く。よくもまぁ使い分けられるよなぁ。

ちなみにお伝えすると、こちらはローマ市内にある『無印良品』の商品棚。逆・逆輸入ともいうべきパスタの充実度が示すのは、無印のレベルの高さか? あるいは “イタリア人は意外とパスタにこだわりがない” 可能性も……?

・ローマの路地でオシャレにキメて

カチョ・エ・ペペはイタリア語で「チーズとコショウ」という意味。まんまカチョ・エ・ペペの材料を表しているらしい。イタリア語かっこよ!

数日前から目をつけていたシャレたレストランで、厳かに「カチョ・エ・ペペを」と告げた私。価格は18ユーロ(約2940円)。今の日本人にとっては高く感じるが、ローマ中心部の平均に照らすとリーズナブルな部類である。ちなみにこのテラス席、シャレてはいるが蚊の襲来がすごくて若干泣きそうだった。

ややあって運ばれてきたカチョ・エ・ペペがこちら。

ん…………?

・思てたんと違う

私が事前に「カチョ・エ・ペペ 画像」でググったところによると、カチョ・エ・ペペに使用されるパスタはストレートタイプ(スパゲッティなど)が一般的であるようだった。しかし目の前のパスタは、薬指くらいなら余裕で通過しそうなデカ・マカロニ風……。

お店の人にバレないようにウィキペディアで確認してみると、やはり「伝統的なカチョ・エ・ペペはストレートパスタ」と記載されていた。ただ「伝統からは外れるが『リガトーニ』などを使用してもよい」ともある。さっそくリガトーニについて検索すると……

「長さ45mm、直径14.5mm」とのことで、どう考えてもこのパスタの特徴と合致しないのだった。お前……名は何という? 偶然入ったこの店が、実はひときわ個性的なカチョ・エ・ペペを提供するローマパスタ界隈の異端児だったというのか?

とはいえ、そこは本場のカチョ・エ・ペペ。日本の並のパスタ屋にはなかなか商品化の勇気が持てないであろう、素朴で大胆な味わいである。その名のとおり、ガチでチーズとコショウしか使っていないことは明らか。

アルデンテっぷりも「大したもんだ」と小さく呟くレベル。あまりの素朴さゆえ1つ、2つと口へ運ぶうち、だんだん味に飽きてくる。しかしビールをすすってため息をつき、街ゆく人々を眺めていると、また1つ、2つと食べ進めたくなるのだ。カチョ・エ・ペペ……おそろしい子。

・ローマっていいな

私がイタリアを好きな理由のひとつに、お店の人が笑顔で「デザートはいかが?」と話しかけてくれる点がある。

そう言われると悪い気がしないもので、お腹がいっぱいでも「じゃ、ティラミスを」などと返してしまう。ちなみにティラミスもイタリア発祥。イタリアってやっぱスゴイわ。

私はこの店が気に入ってローマ滞在中4回も訪れたが、どのパスタも違うタイプの麺で心底感心してしまった。鳥取のパスタ王を名乗るからには、いつかイタリアの全パスタを制覇したい。

執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

▼この店はシーフードも絶品。ローマ・テルミニ駅から徒歩圏内なので探してみてね

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